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「紙障子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紙障子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
心中」より 著者:森鴎外
にある小窓の障子かも知れないわ。表の手水場のは硝子《ガラス》戸だけれども、裏のは紙障子だわね。」 「そうでしょうか。いやあねえ。わたしもう手水なんか我慢して、二....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
桜が咲いてもまだ中々寒かった。中塗もせぬ荒壁は恣に崩れ落ち、床の下は吹き通し、唐紙障子も足らぬがちの家の内は、火鉢の火位で寒さは防げなかった。農家の冬は大きな炉....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
に、今宵は蚊もなければ蚊屋も吊らで、しかも涼しきに過ぐれば夜被引被ぎて臥す。室は紙障子引きたてしのみにて雨戸ひくということもせず戸の後鎖することもせざる、さすが....
澪標」より 著者:外村繁
の戸をしめ、女生徒達は軽く興奮した声を発している。しかし廊下に面した宿直室の窓は紙障子で、ところどころ破れている。女生徒達の半裸の姿も見える。 女生徒達は障子....