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素人臭い
「素人臭い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
素人臭いの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
だから棒が二本あるのだ」 忠「成程、それからウシのキモ」 穗「ウシのキモでは
素人臭い、牛胆《ぎゅうたん》」 忠「それからカシワゴ」 穗「カシワゴではない....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
ように緊張を解くと、静かに始めた。 「大変有力なお説です。だがここでひとつ、私の
素人臭い反駁をさして貰いましょう。でその前にもう一度申上げて置きますが、あの泡の....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
はまだ本当にはマルクス主義哲学はなかった。あったにしても極めてマルクスボーイ臭い
素人臭いものであったようだ。処が三木は哲学、而もアカデミー哲学、の側からマルクス....
「辞典」より 著者:戸坂潤
って愈々支持されて行きつつあるのに他ならぬ。蓋し自然科学は元来、自然科学者自身の
素人臭い「哲学」を抜きにして考えれば、常に唯物論的な自然的立場に立っているのであ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
警保局で原案を造って呉れて了っては、文部省のすることがなくなりはしないかという、
素人臭い心配の一点だけである。警保省文部局ということになりはしないかという点だけ....
「売春婦リゼット」より 著者:岡本かの子
だ以上」は、つまり一度|貞操を売物にした以上は、今さら宿命とか身の行末とかそんな
素人臭い歎きは無い。ただ鏡がものを映し窓掛けが風にふわふわ動く。そういうあたりま....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
いるが、あれは書かなくてもいゝことに正確だ。もっと簡単でなければいかん、あれじゃ
素人臭いよ。それに「戦争物」を書くにしても、あんなに書くのは賛成じゃない。戦争も....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
合とか何とかそういう形式的のことは一切知らずにやるのでちょっと見ると馬鹿に汚い、
素人臭い感じのするものであったが、しかしその純朴な単刀直入の写生趣味になかなか面....
「句合の月」より 著者:正岡子規
会に月という題があって、考えもしないで「鎌倉や畠の上の月一つ」という句が出来た。
素人臭い句ではあるが「酒載せて」の句よりは善いようだ。これほど考えて見ながら運坐....
「魔性の女」より 著者:大倉燁子
ので桃子は気おくれして、入りそびれていると、客の気配を聞きつけて、奥から出て来た
素人臭い女中に案内され、多摩川砂利を踏んで、右手の朱雀門から庭の茶席へ通された。....