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「素敵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

素敵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
ってら、鮪の活の可いやつを目利して、一土手提げて来て、私が切味をお目にかけたね。素敵な切味、一分だめしだ。転がすと、一が出ようというやつを親指でなめずりながら、....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
手柄を立ててみる気はありませんか」 「なんだとオ。……生意気な口を利くない」 「素敵な手柄が厭ならしようが無いが……」 刑事二人は、ちょっと顔を見合わせていた....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
ような音をたてて行く。よほどたってから小林をたたき起すと目をこすりながら「どうだ素敵な雪だ」といまごろ感心している。呆れてものがいえない。七時に雪の塊があるなと....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
た。 しかしその時の雪のよかったことは話にならない。話を聞くと二月の上高地は、素敵な粉雪らしい。黒部の上流は温泉のあるベト雪だと聞いたから、あっちへ行くならそ....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
からポテト料理の講習を受けていたんだといいます。家内と来たらポテト料理にかけては素敵な腕を持っていますからね。ポテトが大好物の烏啼がこの企てをするのはもっともな....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
た御馳走も開きますよ。ぜひ皆さん来てくださいね」 「あーら本当ですの。本当なら、素敵だわ」 「あたし、そう来るだろうと思って、待ってたのよ」 「まあ、あんなこと....
」より 著者:海野十三
思いますよ。避雷針があると、かえって雷を引き寄せて、落雷が多くなるとネ。それも、素敵な避雷針は、なお強く、雷を呼び寄せる。……」 北鳴四郎は、苦がり切った面を....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
――」 房子は薄ものの長い袖を衝立にして、髪を見せまいと隠していた。 「あッ、素敵。――さあ、お見せ」 「ホホホホ――」 「さあお見せ、といったら」 「髪がこ....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
ながら、横なぐれにおいでなさいました。」 「……夢中だ。よっぽどまいったらしい。素敵に長い、ぐらぐらする橋を渡るんだと思ったっけ。ああ、酔った。しかし可い心持だ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
聞いたよ。」 「樋口一葉、若松|賤子――小金井きみ子は、宝玉入の面紗でね、洋装で素敵な写真よ、その写真が並んだ中に、たしか、あの顔、あの姿が半身で出ていたんだ。....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
た勝った。銅貨は小銀貨となり、小銀貨は大洋になり、大洋は遂に積みかさなった。彼は素敵な勢いで「天門両塊」と叫んだ。 誰と誰が何で喧嘩を始めたんだか、サッパリ解....
キド効果」より 著者:海野十三
まり結論はこうだ。『人間は誰人に限らず、精神異常の素質を有す』ということになる。素敵な発見じゃないか」 「例外はないのですか。つまり、ソノK興奮のない人間は……....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
な、廂合から暗夜が覗いて、植込の影のさす姿見の前なんですが。 「芸妓にしたという素敵な玉だわ……あんなのが一人、里にいれば、里の誉れ、まあさね、私のうちへ出入り....
三枚続」より 著者:泉鏡花
して謂やあ、突然伝を向うへまわして、ずらりと並べる台辞になる、さあ、おもしろい、素敵妙だ。 一番、この女をかつぎ込んで、奴が平生|侠客ぶるのを附目にして、ぎゅ....
式部小路」より 著者:泉鏡花
るの、ねえ、愛吉、後生だから、」 「遣りますかね、」 「ああ、」 「や、そいつあ素敵だ、占めたもんだ。ちょうど可いや、剃刀が来ていまさ。」 お夏は車で知ってい....