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「素生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

素生の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
こんで出て来たような新芽にも、冬の焔が流れて来ている。満天星ばかりでは無い、梅の素生《すばえ》は濃い緑色に延びて、早や一尺に及ぶのもある。ちいさくなって蹲踞《し....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
し得るのである。日本主義者は空論するよりも率先してこれを実行せねばならぬ。この簡素生活は目下国民の頭を悩ましつつある困難な防空にも、大きな光明を与えるものと信ず....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
べると、いつのまにかお粂の方は姉娘らしくなっている。素朴で、やや紅味を帯びた枝の素生えに堅くつけた梅の花のつぼみこそはこの少女のものだ。 「あゝあゝ、きょうはお....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て居る物を脱いでくれ、と強請って、婢は一ちゞみになったことがある。主婦が仙さんの素生を尋ねかけたら、「乃公に喧嘩を売るのか」と仙さんは血相を変えた。ある時やるも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
やぎやうた》等は、お夏が儔《たぐひ》多からぬ美女たるをもて、ふかく歓び、まづその素生《すじやう》をたづぬるに、勢ひかくの如くなれば、お夏は隠すことを得ず、都の歌....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
満行き渡らざる所なきタニグクとの関係が見出されるのである。 久延毘古のみがその素生を知っておったという少彦名命は一にクシの神とあって、クシすなわち蝦夷の神にま....
三人の訪問者」より 著者:島崎藤村
こんで出て来たような新芽にも、冬の焔が流れて来て居た。満天星ばかりではない、梅の素生は濃い緑色に延びて、早や一尺に及ぶのもある。ちいさくなって蹲踞んで居るのは躑....