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「細太刀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

細太刀の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
巾の上に、笠をもかぶっているので、よくは分らないが三十にはとどくまい。端正な姿に細太刀もよく似合って、こんな淀川舟の中では、鶏群中の一鶴といえる気品もあらそえな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の炊煙が賑わっていたわけではない。 御家人にしても、またそうだ。 高時好みの細太刀を佩いて、忍び香をプンとさせ、良馬は飼わぬが闘犬をつなぎ、田楽修行も忠勤と....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、近々と何事か承っていたが、やがてのこと、み手ずから賜わった香染の羅衣と、蒔絵の細太刀を拝して、こなたの群れのうちへ退がって来た。 「ご決断はお早い」 師賢は....
私本太平記」より 著者:吉川英治
士十六人にかこまれ、以下、二番、三番、七番と二列縦隊でつづき、直義もまた、蒔絵の細太刀、衣冠すがたで、中頃の美々しい牛車に乗って、随兵十二番までの将兵を従えてい....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
た。ぼくは背中合せに、同じ人、小松重盛が納めた物という青貝の松喰い鳥をちりばめた細太刀の姿に見惚れてしまう。どうして一筋の刀の鞘や柄に、こうまで行き届いた良心と....