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「細布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

細布の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
あっただろうと謂うことが出来る。 ○ 吾が齢し衰へぬれば白細布の袖の狎れにし君をしぞ念ふ 〔巻十二・二九五二〕 作者不詳 一首の意は、お....
式部小路」より 著者:泉鏡花
さまよえるは、ここに絶えんず玉の緒の幻の糸に似たらずや。繋げよ、玉の緒。勿断ちそ細布。 遠山と丹平は、長き廊下の遠き方に、電燈の澄める影に、月夜に霞の漾うなか....
雪柳」より 著者:泉鏡花
の手が布に見えたのは、嘘ではないらしい。狂言の小舞の謡にも、 十六七は棹に掛けた細布、折取りゃいとし、手繰りよりゃいとし…… 肌さえ身さえ、手の縋った、いとし....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
ついて、頼長はその年貢に非常な値上を命じた。 庄名 高鞍庄 金十両、布二百反、細布十反、馬二疋 金五十両、布千段、馬三疋 大曾禰庄 布二百反、馬二疋 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
で呼ばわり合った。 それへ向って、陶山義高もまた、火の鞠を抛り投げた。鞠は油の細布を解き放題にころがッて行き、その火焔を踏みつぶそうとすればするほど縦横な火の....