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細糸
「細糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
細糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「錦木」より 著者:宮本百合子
君は長い廊を角々の柱に結びつけた赤の糸をたよりにたどって行かれた。道しるべの紅の
細糸は親切に光君を迷わすことなく紫の君の部屋の前まで導いて来た。その人の部屋の前....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
を行く。 精神の自由者とは、いつの日も、深淵に向かって張り出された、ただ一本の
細糸の上を辿って行くものではないのか。 *144 「僕にとって、自殺は....
「妖怪学」より 著者:井上円了
の他の一人は知らず識らず微声を発して、これに誦和すると同一理なり。 手の先より
細糸を引き出す秘法 俗間に伝わるところのいろいろの奇怪ある中に、糸引きの秘法と申....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に耐えた金平の態度は、実に壮絶を極めたものらしい。 彼は心胆を煉るため、毎夜、
細糸を以って白刃を天井につるし、その下に眠るのを常としたという。 英雄、英雄を....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の関係を調査し、それが今日のヴィタミン研究の刺戟を為したようだが、右の木綿の方は
細糸|綾織の流行が新しいから、是と呼吸器病との関係までは、まだ深く注意する人が無....