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細部
「細部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
細部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
既定の位置に着かせる。本格的な演技指導がそれから始まり、進むにつれて指導は次第に
細部におよんで行く。 一、これと並行して、同時に一方では照明の修正、カメラの操作....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
貧を思わせるようにできている。しかしこれはすべて深遠な芸術的思慮の結果であって、
細部に至るまで、立派な宮殿寺院を建てるに費やす以上の周到な注意をもって細工が施さ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
和※報告があった。前者はアッシリアの浮雕を撮影した全紙の玻璃版で、極めて緻密なる
細部の雕刻までを鮮明に現わして殆んど実物を髣髴せしめた。後者は印度文明の揺籃地に....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
その時のように、いよいよ御猟をすべき時になった、というのである。 この歌も余り
細部にこだわらずに、おおように歌っているが、ただの腕まかせでなく、丁寧にして真率....
「俊寛」より 著者:倉田百三
うともくろんだのは、全く烏滸の沙汰であると放言しました。むろん、わしは彼らの話の
細部は信じなかった。しかし黙って聞いていなくてはならなかったのです。 康頼 いつ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
るところに拠る。 星標★を附した箇処の語句には巻末に註を附して、主として作品の
細部または
細部の語句をも正確に理解するに必要なことを記したが、各読者が単にその必....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
とがある。私のつもりではそんな大きい声を出しなさるなというつもりであった。遠くで
細部はよく見えなかったが人生を閲して来た味いが美貌のうちに沈んでしまって実に何と....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。いったん古事記をつくり、しかる後に更に書紀のヘンサンを命じたのは、国史の偽装が
細部にわたるまでツジツマよく施されておらぬウラミがあって不満があってのことに相違....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
じて発表してマチガイであった場合には、筆を折る覚悟はいりましょう。可能なあらゆる
細部にわたって考察を重ねた上で、彼の容疑をくつがえしうるものがありえない、他の何....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
グも排斥はしなかった。あれだってやっぱり日本人が拵らえたところはよく見えますよ。
細部の行き亘っているところがやっぱり日本の建築ですね。などと如才なく言って居た。....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
』の時は「文人でない」といいつつも久しぶりでの試みに自ずと筆が固くなって、余りに
細部の雕琢にコセコセしたのが意外の累いをした。が、『平凡』の時は二度目の経験で筆....
「城」より 著者:カフカフランツ
画がKの目にとまった。寝床のなかにいるときから気がついていたのだが、遠くからでは
細部がはっきりわからず、ほんとうの絵は額ぶちから取り去られてしまったのであって、....
「審判」より 著者:カフカフランツ
からである。 「裁判官ですね」と、Kはすぐ言おうとしたが、しばらくはまだ控えて、
細部をよく見ようとするかのように絵に近づいた。椅子の背の真ん中にある大きな像がな....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
現しているのである。 静中の動、動中の静、兼ね備えたこれらの紙漉機械のあらゆる
細部の機関、細きもの、平たきもの、円き、綱状の、腕型の、筒の、棒の、針金の、調革....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
として無数の犠牲を払いながら実験せられ、革命の原理、方法間然するところ無きまでに
細部の計画成立した後、第一次欧州大戦を利用してツアー帝国を崩壊せしめ、後に天才レ....