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「紳士録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

紳士録の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
い。曾祖父は、そのひとりであった。昨年、私は甲府市のお城の傍の古本屋で明治初年の紳士録をひらいて見たら、その曾祖父の実に田舎くさいまさしく百姓姿の写真が掲載せら....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
ね」 藤枝は、妙な目つきで私をちよつと見た。 「この手紙がついてからすぐ、僕は紳士録だの興信録をあけて見たんだ。秋川駿三という実業家がある。秋川製紙会社の社長....
伸子」より 著者:宮本百合子
は、何よりそれが辛く、彼のためにすまなく思った。彼が若し金持の息子なら、彼の名が紳士録に載っていたら、誰がそんなことを云うだろう。たとい、その男が、実際は騙《だ....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ては、その中に一度お調べを願おうかと思っておりました次第で……岩形圭吾というのは紳士録には青森県の富豪と載っているにはおります。しかし昨日、同地方出身の友人に会....
創作人物の名前について」より 著者:夢野久作
もちろん私は、それ程の苦心をしたおぼえはない。今の世の中では電話帳というものや、紳士録というものがあるから東京市中をウロウロする必要ナンカないのであるが、それで....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
「女優」(製作者衣笠貞之助)その他、「素晴らしき日曜日」、「花咲く家族」、「長屋紳士録」等も明るいユーモアとペーソスとをもって愛された。最近東宝の経営者は、近代....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
りませんでした。これはお金持のりっぱな紳士の心でした。おそらく、この人の名まえは紳士録にのっているでしょう。 こんどはその紳士の奥さまの心のなかにはいりました....