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紺染
「紺染〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
紺染の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
人々は思わず溜息をついた。 蛇吉が退治に出るときは、いつでも赤裸で、わずかに
紺染めの半股引を穿いているだけである。きょうもその通りの姿であったが、最後の一線....
「紫紺染について」より 著者:宮沢賢治
盛岡《もりおか》の産物《さんぶつ》のなかに、紫
紺染《しこんぞめ》というものがあります。 これは、紫紺という桔梗《ききょう》に....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
香水、巻莨、洋杖、護謨靴という才子肌。多磨太は白薩摩のやや汚れたるを裾短に着て、
紺染の兵児帯を前下りの堅結、両方|腕捲をした上に、裳を撮上げた豪傑造り。五分刈に....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
かれ少かれここの藍を用いました。それというのもかつては吾々の着物のほとんど凡てが
紺染であったからによります。需用は莫大なものであったでありましょう。盛に藍草を植....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
何を売る店なので」
「灰を売るのです」
「灰を? ――何の灰をですか」
「紺屋が
紺染めに使う灰なので、紺灰といっております。諸国の染座へ卸すので、なかなか大きな....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
枝や干し竿に、かけ渡してある藍染の布を見ても直ぐ知れるように、飾磨染と世間でよぶ
紺染を業とする小さい染屋の庭にいるのだった。 そうした小さい
紺染屋は、この海辺....