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終わる
「終わる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
終わるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ております。 第三の問題は、日本と中国の関係であります。日本は第二次世界大戦が
終わるまで、最近五十年の間に五回ほど戦争をやっております。そのところがどうであっ....
「或る女」より 著者:有島武郎
こざいましょうが何分よろしく願います」
とまたつむりを下げた。田川はその言葉の
終わるのを待ち兼ねたように引き取って、
「何不慣れはわたしの妻も同様ですよ。何し....
「或る女」より 著者:有島武郎
し》を塗った桑の広蓋《ひろぶた》を引き寄せて、それに手携《てさ》げや懐中物を入れ
終わると、飽く事もなくその縁《ふち》から底にかけての円味《まるみ》を持った微妙な....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
て沖を目ざす。 この出船の時の人々の気組み働きは、だれにでも激烈なアレッグロで
終わる音楽の一片を思い起こさすだろう。がやがやと騒ぐ聴衆のような雲や波の擾乱の中....
「想片」より 著者:有島武郎
問題はもっと徹底的に講究されなければならないものであって、他人の言説のあら探しで
終わるべきはずのものではないからである。
本当をいうと、私は諸家の批評に対して....
「二つの道」より 著者:有島武郎
そ充実した人生は味わわれるのではないか。ところがこの二つの道に踏み跨がって、その
終わるところまで行き尽くした人がはたしてあるだろうか。
五
人は相対界に彷....
「片信」より 著者:有島武郎
A兄
近来|出遇《であ》わなかったひどい寒さもやわらぎはじめたので、兄の蟄伏期《ちっぷくき》も長いことなく
終わるだろう。しかし今年の冬はたんと健康を痛めないで結構だった。兄のような健康に....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
Oは捕えられたり放たれたりして、とうとう最後のコヂつけで未決にいましたが、一審が
終わると同時に保釈で出ました。が、Yは一審の判決がすむとすぐ既決に下って中野の監....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
かじめその順序を定め、逐次にその芸を演ぜしむ。あたかもわが東京の寄席のごとし。会
終わるに臨み、聴衆よりおのおのその志に応じて五銭ないし二、三十銭を徴集し、その金....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
虞林港外に夕日が沈もうとし、船は北氷洋上に向かって行く。英国の北の灯台はいずこで
終わるのであろうか、一灯台の光に送られると次の灯台の光が迎えてくれるのである。)....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
なして、心の判断がたしかになるからである。これに反して、何度商業をなしても失敗に
終わるというのは、畢竟、心に弱味があるからである。それゆえに、俗にいわゆるめぐり....
「妖怪談」より 著者:井上円了
着て、金の帽子をかむったまま、余の室へ入りました。まず帽子を取って会釈し、礼儀が
終わるが早いか金の帽子をかむり、「かようかようのわけで、一時もこの帽子を取ってお....
「苦楽」より 著者:上村松園
ますが、少し経つと何もかも忘れて、案外大きな声をはりあげて、自分ながら楽しく謡い
終わるという次第です。 私の謡い方が、まるで無我夢中で、少々節回しなどはどうあ....
「靄の彼方」より 著者:上村松園
、いずれ私の個性によって、私だけのものですから、こんな表現による作風は、私だけで
終わるかも知れません。しかし、そんなことはどうでも、私は過去のみに偏重して愛着を....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
に、この事件は自分が担任している事を附け加えて、少々得意気に話してくれた。説明が
終わると、私達は許しを得て死体に接近し、罌粟の花の様なその姿に見入る事が出来た。....