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終止
「終止〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
終止の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
てと思っていたのに……」
ダネックがいった探検中止の報が真実とすれば、支那事変
終止を早からしめる援蒋ルートの遮断も、魔境「天母生上の雲湖」征服もいっぺんに飛ん....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
出すのに、おそらく絶好な時機ではないだろうか――。そうして、彼女が第一の人生に、
終止符を打つことができたとすると、当然鵜飼邦太郎の存在が、いよいよ幻から現実に移....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
号をつけた。 やがて、豹一は土門に刺戟された辛辣な文章で書きはじめた。「止」と
終止符号を書いたのはもう正午近かった。豹一は原稿を読みながら、編輯室を横切って、....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
して現われた怪人集団は、地球人類をして、永年繰返された人類同士の戦争に対し見事に
終止符をうたせることになった。ウラル号を指して、呉越同舟だなんて嗤う者があったら....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いてくる、恐怖と嘆きの呻きとでも云いたいような、実に異様な感を与えたことである。
終止符に達する前に、法水は扉を閉じて側の召使に訊ねた。
「君は、いつもこうして立....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
した父の妹の家族と、それに祖母をまじえた生活がはじまった。私の精神と同じように、
終止符をうってしまった家族の生活であった。 もう一カ月後はわからない。本当にど....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
伝えて下さい。だが、電話はかからなかった。又、電話をした。彼はもう、二人の関係に
終止符が打たれたことを感じた。 三四日すぎた。蓬莱和子は、招待のことをわざわざ....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
い表情で、彼は私に、嫌味のようなことばかりを云ったもんです。私はもう自分の気持に
終止符をうちました。そして、十一月頃、そうだ二十日なの、その日に、貸していた金額....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
」(巻十二・三一七二)の例がある。「羨しかも」は、「羨しきかも」と同じだが当時は
終止言からも直ぐ続けた。結句は、「真熊野の船」という名詞止めで、「棚無し小船」な....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
と同じ精神病であるところに欠点があるだけだ。 麻薬や中毒は破滅とか自殺に至って
終止符をうたれるが、宗教はともかく身を全うすることを祈願として行われているから、....
「獅子は死せるに非ず」より 著者:小栗虫太郎
「シュピオ」に、終刊号が出ることになった。 われわれは、ほぼ所期の目的を達成したのであるから、此処で
終止符を打つことにする。 人は惜しまれ……花は爛漫のとき……そして「シュピオ」....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
と訴えていた。 この放送は、これまでの矛盾にみちたいろいろの報道にはっきりした
終止符をうち、一部の塾生の頭にまだいくらか残っていた義軍の観念を一掃するに役だっ....
「短命長命」より 著者:黒島伝治
短い期間のうちに珠玉のような完成をとげた者にとっては、その最後の時に、自ら自力で
終止符を打ってしまうそのことにも意義があるだろう。いや、それが春月のように今まで....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
抗議し、東畔の第一位に変更させた如きもその一例といってよかろう。 遣唐使派遣に
終止符を打ったのは菅原道真であって、その航海の困難ということも理由の一つではあっ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
な演説が、ちゃんと法にかなって舌の上に踊る。哀れな大使は降参した。ついに、最後の
終止符をまん丸く打ち終わると、彼女はちょっと口を噤み、それから侍臣たちを顧みた。....