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終端
「終端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
終端の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
然としないほどの黒吉――。 その黒吉としては、むしろ当然であろうこの「殺人」の
終端へまで来てしまったのだ。 しかし、葉子を殺害した黒吉は、例えようもない幸福....
「青年」より 著者:森鴎外
客の出入はあったが、純一等のいる沈黙の一等室には人の増減がなかった。詠子さんは始
終端然としているのである。 三時過ぎに大宮に着いた。駅員に切符を半分折り取らせ....
「慾」より 著者:豊島与志雄
うに見える。蜘蛛の巣のように四方八方に交錯している彼等の目的の方向は、みな金銭を
終端に持ってるように思われる。金銭がなかったら、人々はこうも多忙ではあるまい。彼....
「生活について」より 著者:豊島与志雄
在しておればよい。 斯くて、動かすべからざる一定の方向があり、その無限の距離の
終端に理想の高塔が聳え、それに至るまでの間処々に、大小幾多の標石が立っている、そ....
「生不動」より 著者:橘外男
宗谷本線|稚内行に乗って三時間、深川という駅で乗り換えて更に一時間半、留萌本線の
終端駅と言えばすこぶる体裁よく聞えるが、吹雪の哮え狂う北日本海の暗い怒濤の陰に怯....
「蘭郁二郎氏の処女作」より 著者:大倉燁子
。恋に破れた彼は彼女を遂に殺し、その死体を抱いて飛行機から飛降り心中をするという
終端まで一気に読んでしまった。そしてその後もなお妖しき興奮はなかなか冷めなかった....