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「終結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

終結の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
ぬ。 「実にこれは水掛け論さ。しかしとどのつまり出刃打ちが殺したになって、予審は終結した。今度開くのが公判だ。予審が済んでからこの公判までにはだいぶ間《ひま》が....
鯉魚」より 著者:岡本かの子
たん》の眼を瞠《みは》るのです。にっこりと笑った三要は払子《ほっす》を打って法戦終結を告げ、勝負は強いて言わずに、次の言葉を発しました。 「昭公が、いま、別の生....
軍用鮫」より 著者:海野十三
また軍用鮫なくして、どうしてどうして可ならん哉”と」 唐人の寝言は、このへんで終結した。 彼は釣糸も雑誌も弁当も煙管も、そこへ置きっぱなしにしたまま、自転車....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
こうして、ゼムリヤ号の山頂座礁事件から始まった一連の恐怖事件は、一応解決し、終結をとげたのであった。そしてこの事件の名称は、ゼムリヤ事件の名誉ある第一報発信....
戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
戦争をつづけるかぎりすべては絶望である。唯一の道はいかなる条件にもせよ一旦戦争を終結させて、科学に基礎を置いた国力の充実を計り、三十年五十年後の機会を覗うこと以....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
益々改良され強化される事であろう。その効力は益々著しくなる事であろう。 戦争は終結だ。 ソ連がこの原子爆弾の前に、対日態度を決定したのも、うなずかれる。 ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。まさにその時、法水の戦闘状態は、好条件の絶頂にあった。あるいは、事件が今夜中に終結するのではないかと思われたほどに、彼の凄愴な神経運動が――その脈打ちさえも聴....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
顧みると早いようだが、中々長い歳月である。大抵な大事業は計劃せられ、実行せられ、終結せられて十分余りある。昔の悠長な時代さえ前九年後三年、十二年で東北征伐の大遠....
地獄の使者」より 著者:海野十三
君の示唆によるわけで、敬意を表するよ」 検事と帆村の永い対談はここで漸く一旦の終結を遂げた。しかしこれを辛抱づよく傍聴していた係官たちは、無用の禅問答を聞かさ....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ではないが、啻そのような証拠を隠滅した行動それ自体が杜には後悔され、そして予審が終結したのにも拘らず、その結末が彼だけには信じられないのであった。それはたしかに....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
もに、更めて結婚します。夫婦になります。が、勿論しかし、それが夫婦のものの、身の終結になるかも分りません。なぜと云うに、革鞄と同時に、兇器をもって貴下のお身体に....
獄中消息」より 著者:大杉栄
までは行きませんが、ともかくもズンズン読んでゆけるので嬉しくて堪りません。予審の終結する頃までにはエスペラントの大通になって見せます。 ここにもやはり南京虫が....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
る力強さを感ぜしめるは古今独歩である。 二 『八犬伝』および失明後終結 『八犬伝』は文化十一年、馬琴四十八歳の春|肇輯五冊を発行し、連年あるいは隔....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
らといって代りに『牡丹燈籠』を買ってやった事がある。『牡丹燈籠』は『書生気質』の終結した時より較やおくれて南伝馬町の稗史出版社(今の吉川弘文館の横町)から若林※....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
世界統一のための最終戦争が近いのだから、それまでの数十年はバラックの生活をし戦争終結後、世界の人々の献金により世界の首都を再建すべきだ」といったようなことを言っ....