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「組合せ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

組合せの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
いる。――その唐物屋の飾り窓には、麦藁帽《むぎわらぼう》や籐《とう》の杖が奇抜な組合せを見せた間に、もう派手《はで》な海水着が人間のように突立っていた。 洋一....
星座」より 著者:有島武郎
連なりが眼の前で躍りはじめた。渡瀬はしたり顔に一度首をかしげると、堅く腕を胸高に組合せて霜の花でもちらちら飛び交わしているかと冴えた寒空の下を、深く考えこみなが....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
子を音楽に於て見出そうとするものだ。かの単独にしては何等の意味もなき音声、それを組合せてその中に愛を宿らせる仕事はいかに楽しくも快いことであろうぞ。それは人間の....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
間違えていた。二字名の偽名を二つ教わっていたのを、甲の方の一字と乙の方の一字とを組合せたので、それがMの本当の、しかもあまり人の知らない号になった。犯罪学の方で....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
は、どこまでも相手を呑んでかかった。 呉越同舟 それから、この奇妙な日ソ組合せによる空中漂流がつづいた。 マイクロフォンの修理はできたけれど、これをつ....
紅玉」より 著者:泉鏡花
れい。 いずれも踊り留む。後の烏三羽、身を開いて一方に翼を交わしたるごとく、腕を組合せつつ立ちて視む。 初の烏 (うら若き女の声にて)寝たよ。まあ……だらしのな....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
るし、浮き上って葉尖を渡るようでもあった。で、大方仁右衛門自分の身体と、竹槍との組合せで、月明には、そんな影が出来たのだろう、と怪しまなかったが、その姿が、ふと....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
のと、指環二つ嵌めた手を下に、三指ついた状に、裾模様の松の葉に、玉の折鶴のように組合せて、褄を深く正しく居ても、溢るる裳の紅を、しめて、踏みくぐみの雪の羽二重足....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
えて有るばかりで、世に云う手繰り渡しに成っているのだ。それは両岸に高く材木を三本組合せて立て、それに藤蔓を綯って引張って置き、それに小さな針鉄の輪を箝めて、其輪....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
の樺林の中に、深さ六尺位、広さ五六畳程の竪穴を掘り、その上に半開の唐傘式に木材を組合せ、それに枯茅を葺いて屋根とした奇々怪々の住居。それが疑問の老翁の隠宅であっ....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
され、発火坑を調べてみるとその坑夫の屍体はおろか骨さえない――とこれだけの事実の組合せから、あなたはその塗込められた坑夫自身が何等かの方法で生き返って坑外へ抜け....
決闘場」より 著者:岡本かの子
女一人に男二人、三人の互に異なった若い活気のため片輪のように何かぴったりしない組合せであった。真中に挟まれて女は何もかも可なりゆがんでしまって居た。頭も顔も体....
競馬」より 著者:犬田卯
は無論、昨日の勝負が掲載されてあった――を引き出して、彼は熱心に眺め入った。もう組合せは相当興味のある部分へ入っていた。彼は出場するそれぞれの馬の名前、騎手の名....
虹と感興」より 著者:上村松園
す。 虹は、七色から成立っておると申しますが、屏風のは、かっきり明らかに七色を組合せたというわけでもないのです。これはあまりかっきり出しますと、色彩的には美し....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
この頃人に聞いたんですがね。お店の仕来りで、あの饅頭だの、羊羹だの、餅菓子だのを組合せて、婚礼や、お産の祝儀事に註文さきへお配りなさいます。」 「へい、へい。」....