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組成
「組成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
組成の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
に、「日本の山岳中、火山岩に次ぎ、高邁《こうまい》なるは花崗岩に属し(秩父岩より
組成せる甲斐の白根山系を除く)」とあるのを読んで、甲斐に白根なんていう山があるか....
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
げてみせた。 「これを見たまえ。これがこの室にある立体分解電子機と、もう一つ立体
組成電子機の縮図だ。わしは十五年かかって、この器械を発明し、そして実物をつくりあ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
道は宇宙に形を与える原理であると同時に、また「天と地の未生以前に存在した渾沌たる
組成のある物」、すなわち原始物質を意味するもののようである。』(この「 」の文句....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
人の書を読み、ここより一の片句を竊み、かしこより一の断編を剽り、もってその政論を
組成せんと試む、ここにおいて首尾の貫通を失い左右の支吾をきたし、とうてい一の論派....
「疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
、次のような実験をやってみればよいと思われる。人間の言葉の音波列を分析して、その
組成分の中からその基音ならびに低いほうの倍音を除去して、その代わりに、もとよりは....
「蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
影響もないと断言する根拠ももちろんないのである。 宇宙線が脳を通過する間に脳を
組成するいろいろな複雑な炭素化合物の分子あるいは原子の若干のものに擾乱を与えてそ....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
がだいたい正しく解説されていたように思う。すなわち、人間の肉も骨も血もいっさいの
組成物質の屈折率をほぼ空気の屈折率と同一にすれば不可視になるというのである。びん....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
点のような刹那というものはどこにも存在しない。意識現象はいかに単純であっても必ず
組成的である。すなわち複雑なる要素を含んでいる。これらの要素は孤立的でなく互いに....
「雑記帳より(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
リジナルな鯛茶の喰い方なのである。 五 幕末ものの映画をその
組成要素に分解してみると、割合に少数なエレメントで大抵の用を便じていることが分か....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
、各個人、市民、あるいは国民がある現象に対して利害を感ずる範囲は時間と空間とより
組成されたる四元空間中において、ある面にて囲まれたる部分にて示す事を得べし。この....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
、それに相応するシステムの方程式の定立と解法とを含むのである。そしてこの流通論を
組成する六章は、純粋経済学の大きな問題の第四である所の流通の問題の解法を示したも....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
ざるを得ないのである。雄渾な構想に加えるに緻密な工匠的の美意識に富み、聡明な空間
組成と鋭敏豊潤な色彩配置とを為し遂げたその純芸術力は世界にもこれに匹敵するもの甚....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
用のこれに加わるありて一層その奇怪を増し、内界一方より起こる夢のごときも、脳髄を
組成せる物質の事情によるはもちろん、その他種々の外界の誘因ありて生ずるや疑いをい....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
になっていたから、苦辛したのは構造や文章の形式や外殻の修飾であって、根本の内容を
組成する材料の採択、性格の描写、人生の観照等に到っては『浮雲』以後の進境を見る事....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り。これをコンヴォケーションという。そのときは各教区僧侶の名代人相集まりて下院を
組成し、教正は上院を
組成して、諸事を議定するなり。スコットランド国教宗にては、あ....