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「組立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

組立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
動写真機に興味を持って、その研究なるものをやっていたのだ。自分の手で発声蓄音機を組立ててみたいというのが氏の野心だった。映画用のフィルムの運動の遅速によって蓄音....
想片」より 著者:有島武郎
れるに至った。その原因は前にもいったように物的価値の内容、配当、使用が正しからぬ組立てのもとに置かれるようになったからである。その結果として起こってきた文化なる....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
星旅行に出発しようというので持ってきたものであった。研究所の屋上に仮建物を作り、組立ても完成し、試験もだいたいすんだので、あとはクリスマスをすませて、次の年を迎....
生きている腸」より 著者:海野十三
に彼は、あつめてきた道具の真ん中に立って、まるで芝居の大道具方のように実験用器の組立てにかかった。 見る見るガラスと金具と液体との建築は、たいへん大がかりにま....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の持っているものを社会が全然欠いているとは思われない。何故ならば、私自身が社会を組立てている一分子であるのは間違いのないことだから。私の欲するところは社会の欲す....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ころで、その大きさはばく大なもので、それが星雲、宇宙微塵、暗黒体、及び諸太陽から組立てられている有様は多分宇宙の他の等大の部分におけると大した相違はないと考えら....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
られたかと思ったが、三十分ほどして回復したので、まあよかったと思う。鉱石受信機を組立てておく必要を感ず。忙しいので当分つくれまいが、いずれやってみようと思う。検....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
と談じている。一つ咄が多勢に取繰返し引繰返しされて、十人ばかりの咄を一つに纏めて組立て直さないと少しも解らなかった。一同はワヤ/\ガヤ/\して満室の空気を動揺し....
怪星ガン」より 著者:海野十三
それは想像にすぎない。想像ではなく、もっとはっきりした事実をつかまえ、そのうえに組立てた推理でなくてはならない」 「ですが、地球のうえならばともかく、このように....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ないが、君が見たとおり生物を微粒子にして空間を走らせ、やがて受信局で、元のように組立てるという器械なんだが、今日やったように長距離間で成功したのはまことに悦ばし....
紅玉」より 著者:泉鏡花
にお座敷の邪魔にもなるまいから。……どれ、(樹の蔭に一むら生茂りたる薄の中より、組立てに交叉したる三脚の竹を取出して据え、次に、その上の円き板を置き、卓子のごと....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
った。 いま飛行島は、工事は三分の二を終ったところであった。工事は、まず鉄塔が組立てられると、横に鉄材の腕が伸び、その先へだんだん新しい別のうきつきの鉄塔が取....
虹と感興」より 著者:上村松園
…その時私は、頓にこの屏風の図題に思いついたのでした。私は虹を背景にして、人物を組立てることに、ほぼ案が立ったわけです。 こういう不意の感興に打たれますと、案....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
反対に立つ事が決して珍らしくなかった。かつこの反対の側から同じ結論に達する議論を組立てる手際が頗る鮮かであった。 負け嫌いの甚だしいは、人に自分の腹を看透かさ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
を捧げた。そして事業名を三盛舎から三成社に改めた。ちょうどこのころ、私が苦心して組立てた機械とその製法が実用新案特許を出願して認可されたので、製品の名も“特許段....