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組頭
「組頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
組頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
発見した。そこで、すぐに御徒目付《おかちめつけ》へ知らせる。御徒目付からは、御徒
組頭|久下善兵衛《くげぜんべえ》、御徒目付土田|半右衛門《はんえもん》、菰田仁右....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を出すことになる。一面から云えば、まことに見え透いた機関《からくり》ではあるが、
組頭もその情を察して大抵はその養子に跡目相続を許可することになっている。今度の事....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
事《くじ》になりました。その以来、名主と百姓とのあいだの折り合いが悪く、百姓方の
組頭の幸七が急病で死んだのは、名主が毒殺したのだと云うのです。そこで、妹のおたか....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
一統にも、祝酒が下された。 ことに、旧臘十二月に、主人の孫太夫は、新たにお小姓
組頭に取り立てられていた。二十一になった奥方のおさち殿が、この頃になって、初めて....
「乱世」より 著者:菊池寛
ていた。階級が物をいわずして数が物をいうのであった。三百名に近い下士たちは、足軽
組頭矢田半左衛門、大塚九兵衛を筆頭として、東下論に反対した。彼らの言い分はかなり....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
むかって、ひそかに千倉屋の娘の冥福を祈った。 無事に使命を果たして帰った彼は、
組頭にも褒められ、上のおぼえもめでたかった、しかし彼は決して切支丹のことを口にし....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
すが、この法螺の貝について別に可笑しいお話があります。それはある与力のわかい人が
組頭の屋敷へ逢いに行った時のことです。御承知でもありましょうが、旗本でも御家人で....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
しまって、二、三人の同輩と梅若塚のあたりを散歩していると、近習頭の山下三右衛門が
組頭同道で彼をさがしに来た。 「大原、御用だ。すぐに支度をしてくれ。」と、
組頭は....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
主人の矢柄源兵衛の顔が、戸外へ黒く突き出された。
「すっかり見もし聞きもしたよ。
組頭へさっそく言上しよう」
――で、お粂と金兵衛との二人が、立ち去ったほうを見....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
条にあやかって、今に天下を取るかな。」と、笑う者もあった。 「天下を取らずとも、
組頭ぐらいには出世するかも知れないぞ。」と、羨ましそうに言う者もあった。 こん....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
、弾は左の羽を掠めただけで、これも撃ち洩らしてしまった。 ことしの八月十五夜、
組頭の屋敷で月見の宴を開いたときに、席上でかの尾白の鷲の噂が出て、おととし撃ち損....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
に思われるばかりか、無断で海馬探検などに出かけて来てこの失態を演じたとあっては、
組頭からどんなに叱られるか判らない。さりとて今さら仕様もないので、彼は市五郎の看....
「瘤」より 著者:犬田卯
ねえからよ」などと残念がる者もあった位。 事実、村長はやめても、村農会長、消防
組頭、いや、村会へまで出しゃばって、隠然たる存在ではあったのである。 そういう....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
食ってるわけじゃあるまいね、大層遅いじゃないか」 「そんなことはござんせんよ。お
組頭のお屋敷は、ここから五|丁とは、離れちゃいないんですもの。きっと将軍のお成り....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
られるが、年代が確かでない。或いは小法師は他から出て、蓮台野の年寄与治兵衛がその
組頭を勤めていたかとも思われる。蓮台野の与治兵衛は維新まで引続きこの役をつとめ、....