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「経済主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

経済主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
のないのに意味の分らぬ音声を出すのは尋常ではない。出しても用の足りぬ声を使うのは経済主義から云うても功利主義から云っても割に合わぬにきまっている。その割に合わぬ....
道標」より 著者:宮本百合子
った。 「トミ子は、しっかりものかもしれないけれど、時によるとやりきれないぐらい経済主義なんだ」 「もしそうなら、それはあなたの責任じゃない?」 伸子は、蜂谷....
一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
ループから歴史的見とおしの上で対立して学生消費組合の運動の方向へ移り、組合主義、経済主義に陥っていってしまった一団の学生たちのグループについても、正確に本質をつ....
その柵は必要か」より 著者:宮本百合子
間成長の実感が育てられるような政治的・文化的モメントがひきだされなかったこと――経済主義的な傾きがよりつよく支配していたこと。ならびに民主主義文学運動が、日本の....
孫悟空の雲」より 著者:宮本百合子
こと。そして、この切実な苦しみの原因は、過去の組合活動がはげしい動きをもちながら経済主義の傾向ばかりがつよかったために、たたかいの経験を階級的人間としての成長の....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
戦争中の階級意識の剥奪をとりかえすために十分な政治教育が間に合わなかったために、経済主義的にならざるを得なかった。社会の生きた関係の微妙さは、一九四五年冬以後は....
現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
をひき出しているという強弁が一時流布したことがあった。そして一方に、文学に対する経済主義の偏向があらわれた。民主的評論、批評の活動は、あやまった一方的な見かたを....
しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
集委員会は、原稿料の極端にやすいこと、或は金の出せないことについて、従来のような経済主義一点ばりで非難され、冷視されることも、いくらか減ってゆくかもしれない。 ....
新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
はもちろんのこと、前衛的な学生でもこの四年間の忙しさで同じことでしょう。ローザの経済主義的な誤謬(ある国の革命の要因を資本主義経済発展の段階だけにおいて見たあや....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
現われる**。 * イェルザレムの実証主義的真理概念には、多分の実用主義的・思惟経済主義的・痕跡が潜んでいる。彼の社会学的な見方が生物学的な見方に支配される限り....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
されるには随分色々の経歴を有っている。かつては農村主義(都市反対主義)や国家統制経済主義や、甚だしいのはヘラクレイトス式「闘いの哲学」まで持ち出された。だが夫は....
辞典」より 著者:戸坂潤
いものであるとして一蹴した。国際的「日和見主義」或はロシアに於けるその分派たる「経済主義」と「ストゥルーヴェ主義」とに対する、又「ロシア社会学派」の主観主義や又....
科学批判の課題」より 著者:三木清
構成において基礎層を成す。そこからして現代の全世界観たる唯物史観における唯物論と経済主義とのイデオロギーの範囲内における統一の傾向は出て来るのである。 * 文....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
弁当と鮨とで腹の虫をおさえ、ゆう飯は帰り途で食うか、家へ帰って食うとかいうような経済主義がひろく行なわれて来たらしい。実をいえば、むしろそれが本当のことで、劇場....
社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
含んでいることを、知るのである。力点のおき処は色々であろう。或る契機に於ては国営経済主義が中心となり、そこから民族主義や全体主義への通路も用意されているだろう。....