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経綸
「経綸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
経綸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「遺書」より 著者:尾崎秀実
っています。世界観あり、哲学あり、宗教観あり、文芸批評あり、時評あり、慨世あり、
経綸あり、論策あり、身辺雑感あり、過去の追憶あり、といった有様で、よく読んでいた....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
のよりて来たるところあるや疑いなし。天皇の叡聖にしてつとに智識を世界に求め盛んに
経綸を行なわせたまうによるというといえども、維新以来朝野の間に生じたる政論の運動....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
は、新政府の中枢ともいうべき兵部大輔のこの要職を与えられると一緒に、ますますその
経綸を発揮して、縦横無尽の才をふるい出したのである。 国民皆兵主義の提唱がその....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
海賊王デルマは、かつて日 本にも上陸したることありと伝う。 彼は大胆にして細心、
経綸に富むと 共に機械に趣味を有し、よく六千人 の部下を統御せり。また彼の部下ヘ....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
と別物たらしむるに在るのみ。 の如きである。東雲新聞、政倫、立憲自由新聞、雑誌「
経綸」「百零一」等は実に此種の金玉文字を惜し気もなく撒布した所であった。又著書に....
「連環記」より 著者:幸田露伴
歴 功皆|著しく、諮詢 務必ず成す。 懿才 曩彦に符し、佳器 時英を貫く。 よく
経綸の業を展べ、旋陞る輔弼の栄。 嘉享 盛遇を忻び、尽瘁純誠を※す。 の句がある....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
教師の教うるところ低くして予が心に満足せず。八大家文を読み論語をさえ講義し天下を
経綸せんとする者が、オメオメと猿が手を持つ蟻が臑を持つの風船に乗って旅しつつ廻る....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
のが田舎豪傑のウヌボレと抱負なのかも知れない。彼はいつも時代におくれていた。彼の
経綸は常に後手をふんだ。秀吉に小田原石垣山の陣屋へよびつけられて油をしぼられた二....
「地上」より 著者:島田清次郎
熟た口調で極めて明瞭に、自分の志望は未だ確定はしないが、法科へはいって将来国家の
経綸を行なうべき政治家になりたいと言った。二番の竹中という眼の片方潰れた、ほんの....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
会社に通い給金なり余禄なりなかなかの収入ありしもことごとくこのあたりの溝へ放棄り
経綸と申すが多寡が糸扁いずれ天下は綱渡りのことまるまる遊んだところが杖突いて百年....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
弁護するものは、勝氏は当時|外国干渉すなわち国家の危機に際して、対世界の見地より
経綸を定めたりなど云々するも、果して当人の心事を穿ち得たるや否や。 もしも勝氏....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
ならないこと等々を滔々として語り、いかに自分がそういう方面において、新しい計画、
経綸を持っているかを誇示したのであった。 やがて男爵はKといっしょに農会長の宅....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ではなかった。金に逼迫していたから金も儲けたかったろうが、金を儲ける以外に大なる
経綸があった。その
経綸が実業家の眼から見るというべくして行うべからざる空想であっ....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
かえってこういう空想を直ちに実現しようと猛進する革命党や無政府党の無謀無考慮無|
経綸を馬鹿にし切っていた。露都へ行く前から露国の内政や社会の状勢については絶えず....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
閣は、独立後初めて成立せる内閣でありますから、独立後の日本をどうするかという抱負
経綸が示され、日本国民に独立の気魄を吹き込み、民族として立ち上る気力を与えること....