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「結ばれる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

結ばれるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ただその愛情はどこまでも浄められて行かねばならぬ。現世の夫婦なら愛と欲との二筋で結ばれるのも止むを得ぬが、一たん肉体を離れた上は、すっかり欲からは離れて了わねば....
或る女」より 著者:有島武郎
たとおり、しいても他人に対する愛情を殺す事によって、倉地との愛がより緊《かた》く結ばれるという迷信のような心の働きから起こった事だった。愛しても愛し足りないよう....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
いる地上の生活に於て、私はその最も純粋に近い現われを、相愛の極、健全な愛人の間に結ばれる抱擁に於て見出だすことが出来ると思う。彼等の床に近づく前に道徳知識の世界....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
さんの挙動と金貨を頂かせた奥方の所為とは不言不語の内に線を引いてそれがお米の身に結ばれるというような事でもあるだろうと、聞きながら推したに、五百円が失せたという....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
、轟々と水を捲き返す、推進機の音だけであった。 すると、湧いては流れ、解けては結ばれる激流のなかに、茫っと光る、白いうねりのようなものが現われた。その光りは、....
」より 著者:カフカフランツ
なければならないということ、そしてあたしたちがこの秘密によってこれまで以上に固く結ばれるんだということに、あの人たちをとくに有頂天にすることでしょう。いらっしゃ....
火の扉」より 著者:岸田国士
て間違いつこなし。こゝに、お互がその気になりさえすれば、きつとすぐに激しい愛情で結ばれるはずの男と女とがいて、その二人が、何かの事情で手を差しのべ合うことができ....
日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
楽しみであり、その食器をいたわりいたわり扱うというところに、料理との不二の契りが結ばれるのです。食器が楽しいものになれば、必然、料理が楽しいものになるのです。そ....
「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
行く、意気な伯父さん早合点で、「よく取ったよく取った」……こんなことで二人の縁が結ばれる。 噺の方は色気があるが、此方はお色気には縁の遠い方だった。だが色っぽ....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
違いもまた、報いから免れることはできないのだ。 唯円 もし縁が無かったら? 親鸞結ばれることはできない。 唯円 そのようなことは考えられません。私は堪えられませ....
独房」より 著者:小林多喜二
、ドン、ドン………………。 と打ってよこす。――これで二人の同志の意志が完全に結ばれるんだ。 毎日々々が同じな、長い/\退屈な独房で、この仕草の繰り返えしは....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
書いてもらった。それを十七年間肌身はなさず持っていたが、近年宴席で先生に再会し、結ばれるに至ったという。まことに結構な話で、そのまま先生の晩年が死に至るまでそう....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
現象は、まだしも、健全に見えるのである。そこを通して、新たなより高い生活がやがて結ばれるであろうからである。 私は強盗学生や桃色大学生が好きではないけれども、....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
二郎を見る目に寄せる秋の波、春の色も面に出でゝ、真に優しい男振りだと思うも、末に結ばれる縁でございますか。 い「どうかお母さんに宜しく、お身体をお大切になさいま....
」より 著者:島崎藤村
うでも叔父さん達の宜しいように」こう余儀なく言い放った場合にも、心にはこの縁談の結ばれることを願ったのであった。 三吉叔父の矛盾した行為には、彼女を呆れさせる....