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結び付ける
「結び付ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結び付けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
く選ばれた神の僕《しもべ》となりうるのです。この道のほかには人の子の生活を天国に
結び付ける道は考えられません。神を敬い人を愛する心の萎《な》えてしまわないうちに....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
二つの対角線の交点をOとし、上面の正方形の二つの対角線の交点をPとし、この二点を
結び付ける法線OPを引いてみる。この法線OPは対自性的矩形面と対他性的矩形面との....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
に包んだまま放り込んで、それから廏へ行って名馬の「瞬」を引き出して、自身に馬車に
結び付けると、いきなり鞭をふり上げて―― 「もとの世界へ帰れ」 と叫びながら、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
そして自分ながら何という可憐さであろう。 太初の事は私の欲求をもってそれに私を
結び付けることによって満足しよう。私にはとても目あてがないが、知る日の来らんこと....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
ありませんが、それを直ぐフロイドのように性慾の本能というハッキリしたものへ持って
結び付けることは浅はかだと思います。なぜなら、その本質はどこ迄も一元より更に基本....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
あったのは奇観だった。 また一時七夕の飾物の笹が大流行で、その笹に大きいものを
結び付けることが流行り、吹流しだとか、一間もあろうかと思う張子の筆や、畳一畳敷ほ....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
逆説的に聞えるかもしれないが、その同じ颱風はまた思いもかけない遠い国土と日本とを
結び付ける役目をつとめたかもしれない、というのは、この颱風のおかげで南洋方面や日....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
熊城君、君はこの理論が判るかね。つまり、この事件を解く鍵と云うのが、二つの装置を
結び付ける歯車の構造にあるのだがね。また、その中に、僕等の想像さえも付かないよう....
「雑記帳より(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
しましょう」。 ある家庭で歳末に令嬢二人母君から輪飾りに裏白とゆずり葉と御幣を
結び付ける仕事を命ぜられて珍しく神妙にめったにはしない「うちの用」をしていた。裏....
「言語と道具」より 著者:寺田寅彦
にはどちらが宜いか分らない。しかしこの言語と道具という二つのものを、人間の始原と
結び付けると同様に、これを科学というものあるいは一般に「学」と名づけるものの始原....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
生産費との均等を表わし、またすべての新資本の収入率の均等を表わす所の他の方程式に
結び付ける。最後に数学は、(一)かようにして提出された交換、生産、資本化、流通の....
「秘密の相似」より 著者:小酒井不木
います。 二人とも片眼を失った不具者であるということは、却って二人の仲をかたく
結び付けるよすがとなるかも知れません。ただ二人の間に出来る子供のことを思うと、さ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
想い起し、かつ二葉亭をも憶い浮べた。 今考えると、ステップニャツクと二葉亭とを
結び付けるというは奇妙であるが、その時は同型でなくとも何処かに遠い親類ぐらいの共....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
明が出来まして、その勢力が伸びて五台山まで結び付くようになった。而して五台山まで
結び付けるのが、時には海の中でありますから手が伸びて日本に直接にインドとの交渉が....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
上の岩に緊乎結び付けてある。」 市郎は自分の胴に巻いた毛綱を解いて、傍の岩角に
結び付けると、男は之に縋って登り初めた。かれは鉱山生活に慣れているらしい、手は綱....