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「結ぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

結ぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
束《つか》ねて、見て居《お》る訳には参りません。そこで水干《すいかん》の袖を後で結ぶと、甥の後《うしろ》から私も、小屋の外へ窺《うかが》いよって、蓆の隙から中の....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
の目を見つめた時、――己は正直に白状する。己が日と時刻とをきめて、渡を殺す約束を結ぶような羽目《はめ》に陥ったのは、完《まった》く万一己が承知しない場合に、袈裟....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
しき》もなく、また前のように泣き入ってしまった。 彼は纜《ともづな》を松の枝に結ぶと、身軽く岩の上へ飛び上った。そうして女の肩へ手をかけながら、 「御安心なさ....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」 僕は懐《ふところ》にあった紙の有りたけを力杖に結ぶ。この時ふっと気がついた。民さんは野菊が大変好きであったに野菊を掘ってきて植....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
洋の高き個人主義の上に立ち、アメリカ以上の夫婦中心に徹底するのである。親子の間を結ぶ孝行の道は、これによつて却つて純粹且つ素直に遵守されるものと思われる。この間....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
すくすくと槍を立つ。穂先白く晃々として、氷柱倒に黒髪を縫う。あるものは燈籠を槍に結ぶ、灯の高きはこれなり。あるものは手にし、あるものは腰にす。 女房 貴女、お草....
「栃の実」より 著者:泉鏡花
っていた。 前夜、福井に一泊して、その朝六つ橋、麻生津を、まだ山かつらに月影を結ぶ頃、霧の中を俥で過ぎて、九時頃武生に着いたのであった。――誰もいう……此処は....
「湯島の境内」より 著者:泉鏡花
逢わねば、千日の思いにわたしゃ煩うて、針や薬のしるしさえ、泣の涙に紙濡らし、枕を結ぶ夢さめて、いとど思いのますかがみ。 この間に、早瀬、ベンチを立つ、お蔦縋るよ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
……今度は（浮世はなれて奥山ずまい、恋もりん気も忘れていたが、）……で御機嫌を取結ぶと、それよりか、やっぱり、先の（やがて嬉しく溶けて流れて合うのじゃわいな）の....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
うな、あの、凄い笑顔。やがて、苦々しそうに、そして切なそうに、眉を顰めて、唇を引結ぶと、グウグウとまた鼾を掻出す。 いや、しばらく起きない。 若手代は、膝へ....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
話の中頃に、山中｜孤家の怪しい婦人が、ちちんぷいぷい御代の御宝と唱えて蝙蝠の印を結ぶ処がありますから、ちょっと申上げておくのであります。 さてこれは小宮山良介....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
さ。君もなかなか話せる。 Ａ 可いだろう。毎晩毎晩そうして新しい寝床で新しい夢を結ぶんだ。（間）本も机も棄てっちまうさ。何もいらない。本を読んだってどうもならん....
「欧米各国　政教日記」より 著者:井上円了
ものなり。もし、これに反して天地万物を有始有終とするも、いまだ造物主ありの断言を結ぶべからず。仮に一歩を譲りその断言を結ぶべしとするも、第二の問題は造物主の起源....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に戦争に介入しないという一大原則のもとに、自由アジアの解放と、自由アジアと西欧を結ぶ平和のかけ橋となることを日本外交の基本的方針として、自主独立の外交を展開して....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
義と仁慈が謳歌され、総ての放埒は忘れられていた。戦争者が満州の農民と永久的友誼を結ぶべき一大機会は今であった。度々戦乱に悩まされたこれらの農民達は日本人を兄弟並....