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「結付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

結付の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
其輪に綱を結んで、田船の舳に繋いで有るのだ。田船の舳と艫とには、又別に麻縄が長く結付けてあって、どちらも両方の岸にまで届く程の長さがある。つまり田船の中に乗った....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
こんぴら》へ向ってお賽銭を上げたものである。それは薪を十文字に結わえ、それに銭を結付けて海に投込むのである。こうした賽銭は漁師などが見付けると、船に入れて、人に....
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
昔の寄席は耳学問、早学び、徒然と勉強の二道かけて流行ったものだ。聖代娯楽が民衆と結付いて、活動はさておき、寄席の類さして流行らぬとも思えぬが、それで江戸期に較べ....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
にはならない。薄茶紬《うすちゃつむぎ》の道行《みちゆき》に短い道中差、絹の股引に結付草履《ゆいつけぞうり》という、まるで摘草にでも行くような手軽ないでたち。茶筅....
種山ヶ原」より 著者:宮沢賢治
へ》ったら、弁当《べんとう》、先に喰《た》べてろ。風呂敷《ふろしき》ば、あの馬さ結付《ゆいつ》けでおげ。午《ひる》まになったらまた来るがら。」 「うん。此処に居....
怪物屋敷」より 著者:柳川春葉
この隣の裏門から入ったが、何しろこんな月夜でもあるし、また平常皆が目表に竹の枝へ結付けた白い紙片を辿って、茶席の方へ来ようとすると、如何したのか、途中で道を失っ....