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結尾
「結尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女の決闘」より 著者:太宰治
すこと、おびただしいものであることは私も承知して居ります。けれども、原作は前回の
結尾からすぐに、『この森の直ぐ背後で、女房は突然立ち留まった。云々。』となってい....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
る。ただ惜しむらくは、音域が余りに高かったようにも思われるし、終末近くになって、
結尾の反響が、呟くがごとく聴えてくる――といったような見事な和声法は、作者自身|....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
、此の品粗まつなれどさし上候先は用事のみあら/\※」 兼「旨い其の通りだ、その
結尾にある釣鉤のような字は何とか云ったね」 手「かしくと読むのでございます」 ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
文の書き方、については、旧くから色々云われている。書き始めはどう、中の処はどう、
結尾の辺はどう、という具合に、何かの範型があるように云われて来ている。なる程唐宍....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
。中七は初五で提出された問題の発展であり解答であるので長さを要求する。最後の五は
結尾であって、しかもそのあとに企韻の暗示を与え、またもう一ぺん初五をふり返っても....
「全体主義への吟味」より 著者:宮本百合子
特色的な生活態度における方向の放棄の傾向は、最近舟橋聖一氏の「新胎」という小説の
結尾にもあらわれている。「新胎」では、この作者によって一二年前提唱された能動精神....
「美しい村」より 著者:堀辰雄
れて、季節に先立ってこの村を立ち去ろうとする、そんな私の悲しい決心を、その物語の
結尾として、私はこれから書こうとしているところだった。 私の新しい部屋は、別館....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
から光明が泉のように涌きあがると見られる暁が来る。 釈迢空さんは『死者の書』の
結尾にこういっている。「姫の俤びとに貸すための衣に描いた絵様は、そのまま曼陀羅の....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
村の句は、もとよりこの語を無造作に置きたるにあらず。さらに驚くべきは蕪村が一句の
結尾に「に」という手爾葉《てには》を用いたることなり。例えば 帰る雁《かり》田....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、いや、自害はしまい。よく侍というやつ、都合のいい潮時にいさぎよくという言葉で、
結尾の責任をのがれるものだが、自身で命を絶つような弱腰では、最初から、ここへ入っ....