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結末
「結末〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結末の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
どもわたしの恋愛小説には少しもそう云う悪影響を普及する傾向はありません。おまけに
結末は女主人公の幸福を讃美《さんび》しているのです。
主筆 常談《じょうだん》....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
く落着いた態度が忌々《いまいま》しくなったのと、それから一刀両断に早くこの喜劇の
結末をつけたいのとで、大人気《おとなげ》ないと思いながら、こう云う前置きをして置....
「少年」より 著者:芥川竜之介
もっとも今日《こんにち》の保吉は話の体裁《ていさい》を整えるために、もっと小説の
結末らしい
結末をつけることも困難ではない。たとえば話を終る前に、こう云う数行《す....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
つめてるからどうしても勘弁ができない。ただ何といってもわが子であるから仕方がなく
結末がつかないばかりである。 おとよは心はどこまでも強固であれど、父に対する態....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
れから後のことを、どう皆さんに伝えたらいいだろうか。私はすこし語りつかれたので、
結末を簡単に述べようと思う。その
結末というのは、恐らく、もう皆さんの目にハッキリ....
「火星探険」より 著者:海野十三
短くて、ほうずきの化物みたいに見えた。 大団円 さてこの物語も、ここらで
結末に入らなければならない。 火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
なおときどきアメリカ空軍が内地爆撃をやる有様である。そういう折から対アメリカ戦の
結末をつけずに、宇宙戦の準備にかかるとは何事だというのであった。 しかしわが大....
「古狢」より 著者:泉鏡花
驚破す、再び、うぐい亭の当夜の嫖客は――渠であった。 三人のめぐりあい。しかし
結末にはならない。おなじ廓へ、第一歩、三人のつまさきが六つ入交った時である。 ....
「転機」より 著者:伊藤野枝
は、多くの人に涙をわかされた土地なのに、それが何故に何の効果も見せずに、こうした
結末に来たのだろう? よそ事としての同情なら続くはずもないかもしれない。しかし、....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
き夢を十分に語ることさえ出来ない。これがすなわちわたしどもの生産せざる「新生」の
結末であった。 わたしがかつて経験したことのない退屈を感じたのは、それから先き....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
てくる。そうして阿Qを伝えることになると、思想の上に何か幽霊のようなものがあって
結末があやふやになる。 それはそうとこの一篇の朽ち易い文章を作るために、わたし....
「端午節」より 著者:井上紅梅
く遠のいたのだ。彼が顔色を変えると、方太太は彼女の無教育を怒ったのかと思って話の
結末をつけずに退出した。方玄綽もまた話の
結末をつけずに腰を伸ばして嘗試集を読み始めた。 六月)....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
講演はジーメンスのガス炉の話であった。 ファラデーが塩素につきて講演したとき、
結末の所で言ったのに、 「新しい発見の事を聞くと、それは何の用に立つかと、すぐに....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
らざるの場合を忍んで、あえてその奇功を収めたる以上は、我事すでに了れりとし主家の
結末と共に進退を決し、たとい身に墨染の衣を纒わざるも心は全く浮世の栄辱を外にして....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
記憶に頼るほかなくなってからでも毫も混錯しないで、一々個々の筋道を分けておのおの
結末を着けたのは、例えば名将の隊伍を整えて軍を収むるが如くである。第九輯巻四十九....