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結集
「結集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
結集の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
ちのくねった長い列をみていると、これが何時、あの「ロシア」のような、素晴しい力に
結集されるのか、と思われる。その一列にはたゞ鎖が見えないだけだった。陰気な囚人運....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
であった。一たびは解体した一つの家中のうち、えらばれた彼らの一団の四十数名が再び
結集したのであったから――みずからの意志は、取り囲んでいる中心の邦夷にすべてを任....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
そ事件の最有力な鍵として検事たちを悦ばせ、捜査と関係者訊問はそのピストルを中心に
結集せられていたのであるが、大体その謎が解けようとしたときに、突然裁判医からのあ....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
ものとしてうけ入れられ、結合され高められつつあります。個人の善意がそのような形で
結集しよりつよい形で生かされようとしています。 この新しい段階の多様な面白さ、....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
て重要なモメントとなっている女性の生活闘争の傷痕の問題や、プロレタリア前衛党が再
結集されてゆく過程及びその階級活動全般における各種の専門活動の関係とその評価につ....
「国立国会図書館について」より 著者:中井正一
廃墟の中にも、文化は成長の歩みを少しも止めてはいない。民族をへだてて、よき意志の
結集によって、どんな焼跡にも若草がもえるように、その歩みを止めはしない。 アレ....
「地方文化運動報告」より 著者:中井正一
し清純な絵を見ているうちに、何か胸たぎる想いが湧いて来た。 「ここに一人の青年が
結集している。ここにすでに最小単位の文化運動が始まっている。」 私は「ようし」....
「野に山にかかる虹の橋」より 著者:中井正一
争し、互いに孤立しあっていては、自ら存立できない段階に立至ってきた。お互いの力の
結集で、法案をつくって、協同の力で、その予算を確保しなければならなくなってきた。....
「図書館法ついに通過せり」より 著者:中井正一
してはならない。文化運動の見えざる集積をつみかさねて、零細な同情と協力を一つ一つ
結集して、一つの大きな力として固め、そして、それを図書館法の精神に集めなければな....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
りに大切にするために佛が滅せられた年の七月に大迦葉が五百の仏弟子を集めて一切経を
結集したのであります。一切経というものは仏が一代の中に説かれたもので、その中に自....
「大会を終りて」より 著者:中井正一
おのずから新たにつくられつつあることを、確然と見ずにいられない。 日本全国より
結集せる五百人に余る若々しき図書館人が、近代的会議の技術を美事に駆使しながら、正....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ー翁をとぶらったのである。) 一生不。 (一生|娶らず、俗世間の縁を避け、心血を
結集して五大編を書きあげた。骨は倫敦郊北の地に埋葬されて、ありあまる光輝は千年も....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、さらに『後鳥羽院御集』のお歌をひろく拝見して感じることは、院が、『新古今集』に
結集されたような錦繍の表現を、非常に好いておられたということである。ところが、そ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の要項は、第一、岸政府の政策の全面的転換を実現するためにすべての国民の力を広範に
結集し、強力な運動を展開する。第二、現在の岸政府をもってしては現状の打開はきわめ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
勝海舟が草葉のかげでしかめ面をしているよ。天下りはごめんだ。下から盛り上がる力を
結集してやると口では叫びながら、一方では中心人物や指導者を探しているんだからね。....