絞刑[語句情報] »
絞刑
「絞刑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絞刑の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒猫」より 著者:佐々木直次郎
。そいつの奸策《かんさく》が私をおびきこんで人殺しをさせ、そいつのたてた声が私を
絞刑吏に引渡したのだ。その怪物を私はその墓のなかへ塗りこめておいたのだった! ....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
の美しい青空の中に、くっきりと浮び上った夢の様な広告気球は、この奇妙なデパートの
絞刑吏は、折からの微風に下腹を小さく震わせながら、ふわりふわりと漂っていた。....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
かに彼らの欠点である。形こそ変れ、程度こそ異なれ、木を斬罪《ざんざい》にし、牛を
絞刑《こうけい》にし、「子のあたまぶった柱」を打ち反《かえ》す類の原素は、文明の....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
海賊を働いたことを否認したが、船員の一人を殺害した廉《かど》で、九人の部下と共に
絞刑《こうけい》に処せられた。これより前、彼はニューヨークの東方ロング島の東にあ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ていた、重い、彎曲した刀。 一四 ぶらんこ。――「ぶらこん往生」、すなわち絞殺、
絞刑のこと。 一五 刺※と言って、血管を刺して血を出す療法があったのである。 一....
「処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
の息子は王位簒奪の謀計を実行しようとしていると知らされ、ヘロデは遂に二人の息子を
絞刑に処したが、その後から謀計者は却ってヘロデの弟であったことがわかり、彼をも絞....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
かったのである。こうした出来事の最中に、いつも多忙でいつも無益であるよりも有害な
絞刑吏は、のべつに用があった。時には、ずらりと並んだいろいろな罪人を片っ端から絞....
「遺伝」より 著者:小酒井不木
たんです。彼女の父は、妊娠中の妻即ち彼女の母に殺され彼女の母は彼女を生んでから、
絞刑吏に殺されたんだと……彼女のこの悲しい遺伝的運命が私をして、刑法学者たらしめ....
「せいばい」より 著者:服部之総
軽い扱いであった。ロンドン塔の死罪で一ばん軽いのは絞殺であったが、徳川時代には、
絞刑はない。そのかわり一刀で、ばさりと斬る。ロンドン塔の打首は斧《おの》でするの....