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「給料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

給料の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
、この問題は遠からず大きな問題として胸に忍ばせてあるのに違いない。事務長ぐらいの給料で余財ができているとは考えられない。まして倉地のように身分不相応な金づかいを....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
ない。映画従業員はこれほどおとなしいのである。 まだある。 映画会社には最低給料に関する規定がない。したがって映画従業員の月給は上は数千金から下は無給の例さ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
くしはとうとう職業まで失ってしまいました。別の職業につこうとしましたが、如何にも給料が安いので、昔、商館にいて貰っていた給料が、或る約束をも籠めてある法外なもの....
振動魔」より 著者:海野十三
が、彼の代りに出版の代作をしたり、講演の筋を書いたりして、その都度、学校から貰う給料に匹敵するほどの金を貰っていた。呉子さんはこの辺の事情を、うすうす知ってはい....
超人間X号」より 著者:海野十三
《しょっこう》さんを二十名と雑役《ざつえき》さんを十名|雇《やと》いたいのじゃ。給料は思いきって出しますから、希望の人は、どんどんわしのところへ申しでてくだされ....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
君は急いで下りて行った。 「あれやさかい厭になってしまう。親子四人の為めに僅かの給料で毎日々々こき使われ、帰って晩酌でも一杯思う時は、半分小児の守りや。養子の身....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
せつなことを考えました」 「親切なことって」 「あなたを、あたしのところで、よい給料で働いてもらおうと思います。仕事は、むずかしくありません」 「そうですか。で....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
たから、実力が認められるまではそのみじめさを我慢しなければならなかった。でもその給料は、とにかく二人の生活を支え、そしてミチミを或る女学館に通学させて置くだけの....
端午節」より 著者:井上紅梅
も呉れずに言った。 「フン、乃公はあすから官吏はやめだ。金の引換券は受取ったが、給料支払要求大会の代表者は金を握り締め、初めは同じ行動を取らない者にはやらないと....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
つたとき、第一回に用いたのはこのシナリオである。 奈良のプロダクションは容易に給料をはらつてくれなかつたのでしまいにはみな仕事をやめて、働いた分の給料を待つだ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
読んだり書いたりしても碌なことはない、と言った。先生はつい一日二日前に四半年分の給料を受けとったのだが、有り金はのこらず、失踪のときに身につけていたにちがいなか....
」より 著者:犬田卯
看板はかけて置くけど事業というものは何ひとつしねえで、それで役員らは毎月缺かさず給料取っているんだから……」 すると、 「事業やってねえわけでもねえけんど」と....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
。 その頃の新聞社はドコも貧乏していた。とりわけ毎日新聞社は最も逼迫して社員の給料が極めて少かった。妻子を抱えているものは勿論だが、独身者すらも糊口がし兼ねて....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
議に付して選定するなり。 アイルランドのローマ宗僧侶は、その生計の一半は奉職の給料より出でて、一半はヤソ降誕および昇天日等、信徒より献納せる布施、そのほか葬婚....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
道草を食っているような気がし始めたのである。 出入りの廃品回収業者に『もう少し給料のええとこないやろうか?』と持ちかけると『そうだな。月三円出すといってる中華....