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「統帥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

統帥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ソ連はドイツに対する唯一の強力な全体主義国防国家として、強大な武力をもっていた。統帥よろしきを得たならば、スターリン陣地を堅持して、ドイツと持久戦争を交え得る公....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
であり、且つ日本人崇拝者であった」と結んだ。 もう影はうすかったがムッソリーニ統帥も殺され、得意絶頂のルーズベルトは急死し、今またヒットラー総統戦死して、世界....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
にする道具ではないことを、本能でかぎつけた。彼等は、それを、支配者が農民の観念の統帥としてあてがって置いた悪魔という文句で表現して、機械を地主へ返却したのであっ....
ツルゲーネフの生きかた」より 著者:宮本百合子
社会の間で練られた世渡りの術やによって、こまごまと、嘘とまことを綯いまぜつつ賢く統帥して行ったであろう光景は、さながら一幅の絵となって髣髴と目に浮ぶようである。....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ている通り、〔軍〕閥乃至〔軍部〕団は、単なる社会層・社会群・職業団ではなくて、〔統帥権〕から由来する一切の政治的特権を事実上持っている一つの大きい勢力であること....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
も一種の新官僚があるのである。ただ武官群(即ち軍部だが)が全体としてとも角、直接統帥の大権に基く武断的命令系統をもっているために、この急進的な分子とそうでない分....
社会時評」より 著者:戸坂潤
軍令部長・軍事参議官列席の上で賛同を得たものであって(海軍大臣渡英中)その間何等統帥権干犯というようなことは絶対にないということ。第四には、海軍第二次補充計画は....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
局を裁判所から分離する案もこの重点に依存する。 つまり裁判所と司法権とを、軍の統帥権に於てのように完全に独立独歩のものにしようという改革運動で、時節柄司法権が....
丹下左膳」より 著者:林不忘
《めあて》とする江戸との間にまだ四十里の山河をへだてているにすでにこの減勢とは、統帥《とうすい》軍之助の胸中、早くもうたたうらさびしいものがひろがるのだった。 ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ために、現象の面しか分らなく、その見かたは上流社会の見かたしかなかったこと、軍を統帥は出来ても、政治的統率力はなかったこと、それは服従すべき者自身に、服従の必然....
処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
は勢力が急に一方的となり、三年の後には後者は自ら第一人者《プリンケプス》と称して統帥権を掌握し、次第に帝政の基礎を固め、名をアウグストゥスと改め、キリストの生れ....
地上」より 著者:島田清次郎
古龍亭で受けた豪勢な威圧的な力は感じられなかったが、ゆたかな頬、高い額、額と頬を統帥するように高くのび/\と拡がった鼻、――口と瞳はこの朝は柔しく、はる/″\故....
母と娘」より 著者:岡本かの子
級友は彼女を其の父の位の通りアグネス中尉閣下と囃した。卒業する年には持って生れた統帥力は全校八百の総指揮を鮮やかにやってのけて顧問の現役陸軍士官に賞讃された程だ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
つべし。もし卿にしてこの命に従わざるときは、卿を同罪と見なすものなり。朕に最高の統帥権ある限り、この命令は遵奉されざるべからず」エセックスについては、彼女は続け....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
争は他の手段をもってする政治の継続に外ならぬ」、しかし戦争の目的達成のため政治、統帥の関係は一にその戦争の性質に依るものである。 政治と統帥は通常利害相反する....