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「統監〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

統監の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:夏目漱石
多さんに関する知識は極《きわ》めて乏しかった。ただ息子が一人あって、それが朝鮮の統監府《とうかんふ》とかで、立派な役人になっているから、月々その方の仕送《しおく....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
伊藤博文の逆《さ》か立《だ》ちである。上を見ると明治十一年九月廿八日とある。韓国統監《かんこくとうかん》もこの時代から御布令《おふれ》の尻尾《しっぽ》を追っ懸け....
安重根」より 著者:谷譲次
これから韓国の独立が鞏固になると言っておりましたところが、その後伊藤公爵が韓国の統監として赴任して以来、前に申しました五カ条の協約を締結しましたが、それはまった....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
鮮に移住する漁民だけが、前後を通じて五十万という盛況を見つつ今日に及んだ。歴代の統監、総督の中でも山内正俊大将閣下は、特に吾輩の功績を認めて、一躍、総督府の技師....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
壌も啻ならざる正直一本槍の愚直漢として、歴代総督のお気に入り、御引立を蒙っていた統監府の前技師であった。左はその直話である。 「ヨオ。仁三郎か。よく来た……と云....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
とした。 一方大本教の出口王仁三郎氏は三四年七月「昭和神聖会」を結成し、自分が統監となり内田良平氏を副統監に任命した。「ひとのみち会」や「皇道日月団」でも結構....
生前身後の事」より 著者:中里介山
ん》の帽子を被っていたから人相はよく分らなかった。 それから、伊藤博文公は韓国統監時代に李王世子のお伴《とも》をしてであったか、なかったか三越へ馬車(自動車で....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
況現示班員が赤旗や発煙筒をもってうろつく病棟へ帰っていった。死体室の中では、演習統監部が視察に来るのを予期しながら二人はひっそりと台の上にころがっていた。うっか....
それから」より 著者:夏目漱石
に入って驚ろいた」 代助はやがて書斎へ帰って、手紙を二三本書いた。一本は朝鮮の統監府に居《お》る友人|宛《あて》で、先達《せんだっ》て送ってくれた高麗焼《こう....