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「絵島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絵島の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
「むゝ、いいようです」 そして道を開いて、衣嚢《かくし》から「日本郵船会社|絵島丸《えじままる》事務長勲六等|倉地三吉《くらちさんきち》」と書いた大きな名刺....
或る女」より 著者:有島武郎
と税関の桟橋に繋《もや》われた四|艘《そう》ほどの汽船の中に、葉子が乗って帰った絵島丸《えじままる》もまじっていた。まっさおに澄みわたった海に対してきょうの祭日....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
も御耳を傾けられた。宮様には固く辞して応ずる気色もなかったが、だんだん御乳の人|絵島の言葉を聞いて、ようやく納得せらるるようになった。年若な宮様は健気にも思い直....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《すま》より明石《あかし》の浦づたひ、淡路《あはぢ》の迫門《せと》を押しわたり、絵島が磯の月を見る、或ひは白浦《しろうら》、吹上《ふきあげ》、和歌の浦、住吉《す....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
端正な面《おもて》を藤波のほうにふりむけると、 「言うまでもないことだが、古くは絵島生島《えしまいくしま》事件。近くは中山法華経寺《なかやまほけきょうじ》事件と....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ていた。三宅島の流罪人名士をあげると竹内式部、山県大弐の勤王学者、絵師英一蝶、「絵島生島」の生島新五郎、侠客小金井小次郎など多士多彩だ。しかしこれらの流罪名士の....