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絵描
「絵描〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵描の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
ベリー、エディー・ポローとかたかなの名まえを覚えるのがいそがしくなつた。 私は
絵描きが志望であつたから東京最初の一年は鉄道省につとめたが、やがてそこをよして少....
「画学校時代」より 著者:上村松園
もありました。 今の画家は余程の腕の力と健康がなくてはつとまりませんが、当時は
絵描きに対しては一般の目はその程度の、 「遊び仕事」 ぐらいに考えていたもののよ....
「冷かされた桃割娘」より 著者:上村松園
楽館というのがあって、森寛斎さんの創められた如雲社という集まりには京都中の当時の
絵描が毎月十一日に集まって、和やかに色んな話をしたものです。その席上でも必ずお寺....
「巴里のむす子へ」より 著者:岡本かの子
気魄に就て探りを入れたのである。 「むすこは巴里の花形画家で、おやじゃ野原のへぼ
絵描き……」 こんな鼻唄をうたいながら、お父様はこの頃、何を思ったかおまえの美....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
かった所からはじめることによって、可能性の追究に新しい窓をあけたのだ。サルトルは
絵描きが裸体のデッサンからはいって行くことによって、人間を描くことを研究するよう....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
、おお、寒む。なんとなく諦めた顔になった。注連繩屋も蜜柑屋も出ていなかった。似顔
絵描き、粘土彫刻屋は今夜はどうしているだろうか。 しかし、さすがに流川通である....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
た銀色のイヴニングをピッチリ美しい姿体に張りきらした肉感的な女性が、 「こういう
絵描きさん、知っている」 「知っているどころじゃない、飲み仲間だよ」 というと....
「審判」より 著者:カフカフランツ
てほかの子たちに取残された一人の少女に追いつき、並んで登りながらきいてみた。 「
絵描きのティトレリっていう人いる?」 十三になるかならぬかのいくらか佝僂のその....
「梅にうぐいす」より 著者:北大路魯山人
わたしはかまわず続ける。 「梅にうぐいすということは、言葉の語呂のよさでもなく、
絵描きの都合上そうなったのでもない。やはり、うぐいす自身の自由な意志で、梅の木に....
「古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
を生む人とは必ずしもかぎらない。帝展とか、院展とか二科展に出品するところの多くの
絵描きを芸術家だという。この人はなにしている人かと一言にしていう時に芸術家だとい....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
で出来るんじゃない、釉で出来るんじゃない、学校程度の窯業知識で出来るんじゃない、
絵描き程度の画では絵付けがものをいわない。 現在の図案家程度では図案にならない....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
なりのはがきさえも用意せねばならない時代である。そうしなければ、この文明の世界に
絵描きは立っても居ても居られないと云う場合に立ち到っているかの如くである。 従....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
となる。 上野の森を大観という画人が大ぜいの部下に護られて歩いていると、それは
絵描きのぬしとも見えたりすることがある。 名優の素顔も、手にとってじっと眺めて....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
痛めることを考えるのだ、逃げ出したくなるのだ。人は案外正直なものだと思う。ことに
絵描きは善人が多いのだ、いいものにはすぐ感じさせられるのだ。いかに口さきで俺は嫌....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
といって両親を困らせる息子もある。 世界一の音楽家を定めようとするし、世界一の
絵描きさんは誰ですかと訊く人も多い。これでは世の中では、女は常にただ一人だけが看....