絵札[語句情報] »
絵札
「絵札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵札の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
揃《そろ》え方を考え、ときどき持主が一枚一枚を眺める眼つきから、一つ一つの切札や
絵札を数える。彼は競技の進行中ずっと、顔のあらゆる変化に注意し、確信や、驚きや、....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
ごついてしまうに違いない。ちょいとプウシキンに似ていますよ。僕の顔は、百人一首の
絵札の中にあります。うつらうつら眠って、いろいろな夢を見た。なんでも上野駅あたり....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
一つの思想が幾つも幾つもの裏面をもち、幾度それを逆説的に裏返しても、容易に表面の
絵札が現れて来ないことである。我々はニイチェを読み、考へ、漸く今、その正しい理解....
「ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
られた。つづいて捜索が行われた。私の袖の裏から、エカルテにもっとも肝心なあらゆる
絵札が発見され、ラッパーのポケットからは、たくさんの骨牌札が発見された。これは私....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
では、イが「犬も歩けば棒にあたる」であるが、大阪の方では「鰯の頭も信心から」で、
絵札には魚の骨から金色の後光《ごこう》がさし、人々のそれを拝んでいる様が描いてあ....