絵物語[語句情報] »
絵物語
「絵物語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵物語の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らにさし控えていた松平伊豆守を顧みながら、不審そうに尋ねました。 「のう、伊豆、
絵物語なぞによっても、牛若どのはもっと勇者のように予は心得ているが、あのように弱....
「新生」より 著者:島崎藤村
の寺院には何等《なんら》かの形で必ず表し掲げてある「十字架の道」――その宗教的な
絵物語の尽きたところまで右側の廻廊について奥深く進んで行くと、そこに空《あ》いた....
「高台寺」より 著者:宮本百合子
猿公《えてこう》、旦《だん》はんどこへ行かはったか知らんか」 と訊いている。――
絵物語の女が桃龍自身の通り大きな鼻をもっているところ、境遇的な感じ方で描くところ....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
パン、ミルク。たったそれだけの言葉しか知らなかった嘉訓は、不自由なところは得意の
絵物語でおぎないながら、ロンドンの美術学校を卒業し、やがて日本の文展に純英国流の....
「道標」より 著者:宮本百合子
冊、ケーテ・コルヴィッツの二冊の画集、フランスの諷刺的な版画家マズレールの二つの
絵物語を陳列されている書籍の中から選びだした。クララ・ツェトキンのレーニン伝の英....
「「モダン猿蟹合戦」」より 著者:宮本百合子
のおわるい方は救護所がございます!」と叫んでいる始末だ。「モダン猿蟹合戦」という
絵物語が、みんなをこんなに吸いよせているのです。 猿蟹合戦のはなしを知らないも....
「父の手紙」より 著者:宮本百合子
っている絵ハガキに、お手玉うたのようなものを書いてくれたのもあった。二羽の鵞鳥の
絵物語の本に、一つ一つ口調のいい翻訳をつけて、オヤマアこれは鵞鳥さん、ミミズをく....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
する地殻のちからを殺戮にしか使いえぬ にんげんの皮をかぶった豚どもが 子供たちの
絵物語りにだけのこって 火薬の一千万倍 一グラム一〇、〇〇〇、〇〇〇のエネルギー....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
。彼は初めて自信を得た。続々名作を発表した。「富士百景」「狐の嫁入り」「百人一首
絵物語」「北斎漫画」「朝鮮征伐」「庭訓往来」「北斎画譜」――いずれも充分芸術的で....
「屏風祭」より 著者:上村松園
ながいことかかって一枚一枚と他家秘蔵の屏風絵を自分の薬籠に納めているわけである。
絵物語式の大屏風になると、一曲縮図をとるのに三年もの祇園祭を送り迎えたこともある....