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絵画
「絵画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵画の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ちろんこういう工業上の奇蹟は書籍製造会社にばかり起こっているわけではありません。
絵画製造会社にも、音楽製造会社にも、同じように起こっているのです。実際またゲエル....
「沼地」より 著者:芥川竜之介
ある雨の降る日の午後であった。私《わたくし》はある
絵画展覧会場の一室で、小さな油絵を一枚発見した。発見――と云うと大袈裟《おおげさ....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
を持っている。フロレンスのにおいは、イリスの白い花とほこりと靄と古《いにしえ》の
絵画のニスとのにおいである」(メレジュコウフスキイ)もし自分に「東京」のにおいを....
「路上」より 著者:芥川竜之介
藤は大井よりも更に背の低い、大きな鼻眼鏡をかけた青年で、『城』同人の中では第一の
絵画通と云う評判を荷っていた。これはいつか『帝国文学《ていこくぶんがく》』へ、堂....
「或る女」より 著者:有島武郎
られていた。家の造りや庭の様子などにはかなりの注文も相当の眼識も持ってはいたが、
絵画や書の事になると葉子はおぞましくも鑑識の力がなかった。生まれつき機敏に働く才....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
めにのみ用いられた。そして印象派の勃興はこの固定概念に幽かなゆるぎを与えた。即ち
絵画の方向に於て、色と色との関係に価値をおくことが考えつけられた。色が何を表わす....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
レニアン時代(Magdalenien-Zeit)の洞穴で発見された非常に写実的な
絵画の類は約五万年昔のものと推定されている。そうして、確かに人間の所産と考えられ....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
と附くと、羽に点れたように灯影が映る時、八十年にも近かろう、皺びた翁の、彫刻また
絵画の面より、頬のやや円いのが、萎々とした禰宜いでたちで、蚊脛を絞り、鹿革の古ぼ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
糸は、すなわち、青天と白雲を心に帯した、意気|衝天の表現なのである。当時、美術、
絵画の天地に、気|昂り、意熱して、麦のごとく燃え、雲雀のごとく翔った、青雲社の同....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
、文壇の二三子と比較した場合、必しも卓越した芸術家ではない。たとえば彼の作品中、
絵画的効果を収むべき描写は、屡、破綻を来しているようである。こう云う傾向の存する....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
に働いているかもしれないが。) ここにはむろん芸術の範疇の問題もある。すなわち
絵画は文学よりも国際性があり、散文は詩よりも国際性に富むという類である。 たと....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
会らしい。小山夏吉は工人にして、飾職の上手である。金属の彫工、細工人。この業は、
絵画、彫刻のごとく、はしけやけき芸術ほど人に知られない。鋳金家、蒔絵師などこそ、....
「妖怪談」より 著者:井上円了
す」と言いながら、一枚の油絵を持参いたしてきました。いかに見ましても、ただ一片の
絵画に過ぎないのです。その中に幽霊の図があらわされてあるので、これが妖怪とは信じ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
いずれが重要なるや。 西洋人は裸体は野蛮の風なりとていたくこれを責め、しかして
絵画および彫刻に男女裸体の像多し。これを見て怪しまざるはなんぞや。 西洋にあり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
四日、晴れ。午後、美術館に入覧す。外観すこぶる美大なるも、内容はこれに伴わず。
絵画の数少なく、かつ衆目を引くほどの秀逸なるものを認めず。 十一月五日(日曜)....