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絵空事
「絵空事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絵空事の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
銀杏の根本で繙《ひもど》いた、不思議な書物の中にある、 妾の女王の絵姿は、
絵空事ではなかったか。 空には白い星の数、海には青い波の色。 棚引く雲の匂や....
「花吹雪」より 著者:太宰治
ば、このような張りのある文章は書けない。けれども、これは鴎外の小説である。小説は
絵空事と昔からきまっている。ここに書かれてある騒動を、にわかに「事実」として信じ....
「妾宅」より 著者:永井荷風
誰でも喜ぶ、誰でも誘《いざな》われずにはいられぬ微妙な無声の詩ではないか。敢えて
絵空事《えそらごと》なんぞと言う勿《なか》れ。とかくに芝居を芝居、画《え》を画と....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
たというが、それが二つの桶を棒の両方にになって、潮を汲みに行くところを舞うのは、
絵空事というものである。手桶ができて後ならばバケツというものも考えだされようし、....