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「絵解〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絵解の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
今の修理も、破魔弓《はまゆみ》こそ持たないものの、幼少の修理と変りがない。自分が絵解《えど》きをした絵本、自分が手をとって習わせた難波津《なにわづ》の歌、それか....
絵本の春」より 著者:泉鏡花
、燈明の影に、絵で知った鎧びつのような一具の中から、一冊の草双紙を。…… 「――絵解をしてあげますか……(註。草双紙を、幼いものに見せて、母また姉などの、話して....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
な四条御幸町でありました。一人の姉と共に、母の手一つで育てられたのでございます。絵解きの手紙 口もろくに回らぬ時から絵が好きだったらしく、こんな笑い話がありま....
少年時代」より 著者:幸田露伴
したから毎日のように遊びに寄って、種々の読本の類を引ずり出しては、其絵を見るのと絵解を聞くのを楽しみにしました。勿論草双紙の類は其前から読み初めました。初めの中....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
太小屋に撥ねつるべの井戸、杉も多い。クルツクンナアヤの停車場に、労農政府の政策を絵解きにした宣伝びらがかかっていたのを、後部の車にいるレニングラアド大学教授リュ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の頃には絵本がいろいろあって、年齢に応じて程度が違えてあり、挿画には少しばかりの絵解《えとき》がしてあった。桃太郎やカチカチ山は最も小さい子供の見るもの、それよ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
らかしたんだろうと……」 顎十郎は、へへら笑って、 「なにをくだらない。子供が絵解きをしやしまいし、そんなことぐらいは改まって言うがものはねえ、わかり切った話....
十二支考」より 著者:南方熊楠
版)。これより転出したようなは、ブリタニーの天主教寺の縁日に壁に掛けて僧が杖もて絵解《えとき》する画幅で、罪業深き人の心臓の真中にある大鬼を七動物が囲繞《いにょ....
五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
先に、少年図書販売店がある。入って見ると、ある、ある! 色彩も美しい五ヵ年計画の絵解きから、十月革命の相当のむずかしい歴史に至るまで小学校の学年順に並べた棚が出....
京都の朝市」より 著者:柳宗悦
|二川でこの種の鉢や甕が作られたことが分って来た。私はその報告を「工芸の道」の口絵解説に記した。之が縁となって、この種の焼物を皆世間では「二川」と呼ぶに至った。....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
田神宮の精進川に架けた御姥子橋、一名さんだがの御経でしたが、これに基づいて地獄の絵解きをする者が全国を旅行しており、それがまた婦人でありました為に、わずかな間に....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
意見のちがったままが報告せられている。古いところでは宜麦の『続絵歌仙』などという絵解きを見ると、あまりにも私らの胸に描いていたものと、ちがっているのがまず滑稽で....