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「絶代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

絶代の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
サラーの生涯は、実に一立志伝である。しかのみならず、その夫の遺著に題した序文は、絶代の名文と称せられているものであって、我輩はこれを読むたびにひたすら感涙を催す....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
までも、存《ながら》えている限りは、只今のお気持を、お忘れなさらずに下さりませ」絶代の女形、三都に亘《わた》っての美男から、かくまで、手管《てくだ》をつくした言....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
と突出されたまま残っております。これをどうして胡麻化すかと見ておりますと、流石は絶代の怪人物黒衣博士です。何の造作もないこと……その両腕の肘の関節をポキンポキン....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
くの森のなかを見て歩く条がある。少年は若芽を吹き出したばかりの木立のかげで、この絶代の知慧者から、自然に対する愛と知識とを教えられているが、こういう指導者を持た....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人としては、なおくわしく、伊達家所蔵の王羲之の孝経――しかも唐太宗親筆入りという絶代ものの出所来歴を話して聞かせたかったらしいが、話がそこで折れた上に、その後は....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
に初恋の、その人やがて都の華族に嫁して以来、十数年間|一度もその顔を見なかった、絶代の佳人である。立花は涙も出ず、声も出ず、いうまでもないが、幾年月、寝ても覚て....
法然行伝」より 著者:中里介山
今は年もとった上に何分長途のことであるから、輿に乗せられたのである。 何しても絶代の明師が不測の難に遭《お》うて遠流《おんる》の途に上るのだから、貴賤道俗の前....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
而癒。曰。是長命水也。因名其井。並及寺号。後有芭蕉居士賞雪佳句。鱠炙人口。嗚呼公絶代豪傑。其名震世。宜矣。居士不過一布衣。同伝於後。蓋人在所樹立何如耳。 先....