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絶版
「絶版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絶版の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
この書の翻訳としては先に亡友一戸直蔵君の『宇宙開闢論史』がある。これは久しく
絶版となっているのであるが、それにしてもともかくも現在の訳がいろいろな点でなるべ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
には好ましく思われた。『静の岩屋』、『西籍概論』の筆記録から、三百部を限りとして
絶版になった『毀誉相半ばする書』のような気吹の舎の深い消息までも、不便な山の中で....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
だことになっていなかったりすることもある。雑誌のバックナンバーなど注文すると大概
絶版だと断わって来るがライプチヒの本屋に頼むとたいていはじきに捜し出してくれるの....
「地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
識は到底金銭に換算することのできないほど貴重なものである。今かりにどれかの一枚を
絶版にして、天下に撒布されたあらゆる標本を回収しそのただ一枚だけを残して他はこと....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
〔第三巻〕とに少なくない。之を再録しないのは不便であるが止むを得ないだろう。但し
絶版にした旧著『現代のための哲学』中から、「純文学の問題」と「共通感覚と常識」と....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
―又某氏の日本資本主義分析に関する名著は、同氏が警察官立会いの上での希望によって
絶版にすることになったと伝えられたが、併し一方、その時立ち会った出版元の店員は、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しっかりした根拠を以て書いているが、日本だと、ああいう議論をする書物は、さし当り
絶版ものでしょう、ことに最近は――仙台の林子平や、三州の渡辺崋山あたりでさえ、あ....
「童貞」より 著者:豊島与志雄
紀の風俗を調べたもので、素敵な※絵が沢山はいっています。ロンドンで出たんですが、
絶版になってるから、注文してもないんですって。それが古本屋に出てるんです。」 「....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
すれば著者の本懐であります。 本書は以前、トウシン社より出版され、その後久しく
絶版となっていました。その間に社会の情勢は激変し、今回高風館のもとめによって再版....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
ましたなア」 蔦屋は哄然と笑ったものである。 幕府施政の方針に触れ、草双紙が
絶版に附せられたのは天明末年のことであった。恋川春町、芝全交、平沢喜三二と云った....
「私の著作集」より 著者:太宰治
ん。その次が「虚構の彷徨」で新潮社。それから、版画荘文庫の「二十世紀旗手」これは
絶版になったようです。 しばらく休んで、一昨年あたりから多くなりました。紙の質....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
た「化学の手細工」という本を出版したが、これは時勢遅れになったというので、後には
絶版にしてしまった。それから、クリスマス講演の中で、「ロウソクの化学史」と、「天....
「『日本石器時代提要』のこと」より 著者:中谷宇吉郎
教授は「考古学の本では、以前に出た中谷君の『提要』が非常に良い本であったが、今は
絶版になっている。あれを補足して出した方がよい。私が校訂してあげる」と言われたそ....
「アイヌ語学」より 著者:知里真志保
いう意味で、これまた、珍本中の珍本たることを失わないのであります。この辞書も今は
絶版になって、その第四版は古本屋の相場で万に近い高値を呼んでいるのでありまして、....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
記的覚え書』特にベートーヴェンの前半生について重要。仏訳は一八六二年に出て現在は
絶版。 Ludwig Nohl.――Eine stille Liebe zu B....