»
絶讃
「絶讃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
絶讃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
り。されどされど食膳に向えば雑煮あり、椀中餅あり鳥あり蒲鉾あり海苔あり。お重には
絶讃ものの甘豆あり、うちの白い鶏の生んだ卵が半分に切ってあり、黄色鮮かなり。牛蒡....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
月を費したばかりであった。キンギン国の大統領は、彼アルゴン大尉を招き、その成功を
絶讃すると共に一躍大将に昇任させた。「実力ある者は、どんな高い官職にものぼること....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
も、まず変化しやすいラミイの方は、組織が破壊されるのだ。ところが、そこに、犯人の
絶讃的な技巧があったのだよ。と云うのは、二本のラミイの長さを異にさせた事と、また....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
し、それに、翻訳の文章を読んだだけでは日本文による小説の書き方が判らぬから、当時
絶讃を博していた身辺小説、心境小説、私小説の類を読んで、こういう小説、こういう文....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
た「想い出のワルツ」、どよめきと共に次の幕が切って落され、ジャズのナンバーワンと
絶讃をあびている、ジョージ・川口とビッグ・フォアー、なかでも太鼓のジョージ・川口....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
ものであった。 チャップリンとあいまって、ダグラス・フェアバンクスの正喜劇は又
絶讃すべきもので、この軽快さと妙味は独創的で、彼の映画を見たあとは、家に帰る時大....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
一で更に『堀河百首』の題で百首を詠んだ。このとき右大臣|兼実、俊恵、寂蓮、隆信の
絶讃を博した。『千載集』には八首採られた。歌はめきめきと上達しはじめ、晩年の西行....
「岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
出のほかに、戯曲を二篇書いている。その一つ「東は東」などは、発表当時正宗白鳥から
絶讃を浴びた。なにを感じてか、それきり劇作の筆を絶ち、専ら小説を書いているけれど....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
上げられるのも、「顔」で云えばその宗十郎式マスクが少なくなったので、俄かにこと、
絶讃を浴びせました。 と云うのが、これを逆に云えば、羽左衛門、梅幸、松助、中車....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
河になっている。そして中河こそは不世出の一塁手で、生れながらのプロ野球人だなどと
絶讃しているのである。 しかし私の記憶によれば、中河が生きて活躍していた当時は....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
一 「日本的」ということ 僕は日本の古代文化に就て殆んど知識を持っていない。ブルーノ・タウトが
絶讃する桂離宮も見たことがなく、玉泉も大雅堂も竹田も鉄斎も知らないのである。況ん....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
かし、大藩の当主としては陰鬱で風采の上らぬ宗久であったが、その学識は彼を知る者の
絶讃せざるなき有様で、学問は名も金もいらぬ者にしてはじめて深く正しかるべし。これ....
「縁談」より 著者:佐藤垢石
い。殊に淡紅の色鮮やかに、牡丹の花弁をならべたような鱗の艶は、友人に贈っていつも
絶讃を博すのだ。 その趣に惹きつけられて、十日ばかり過ぎてから、また外房州の浜....
「香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
は、また棄てがたいのである。腹に片子を持つと腸の渋味に、濃淡の趣を添えて、味聖の
絶讃を買う。しかも、錆鮎の頃と異なって、脂肪も去らず肩の付け根から胴へかけ、肉張....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
の画材に髣髴としている。 四 常陸国の久慈川の鮎は、質の立派な点に味聖の
絶讃を博している。水源地方岩代国の南部に押し広がった阿武隈古生層は、久慈川に美し....