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続く
「続く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
続くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
の通り文壇とは縁のない人間になってしまった。
それが彼是《かれこれ》一年ばかり
続く中に、一度「帝国文学」の新年号へ原稿を持ちこんで、返された覚えがあるが、間も....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
出したように、はたはたと、黄紙《きがみ》の扇を使った。――
(そういう月日が、
続くともなく
続くうちに、おれは、偶然あの女と養父との関係に、気がついた。もっとも....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
彼はその戯曲的な場景に、いつもの感興を催すことが出来た。が、それがあるところまで
続くとかえって妙に不安になった。
仏参《ぶっさん》に行った家族のものは、まだ帰....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
「僕はこう云う雪の晩などはどこまでも歩いて行《ゆ》きたくなるんだ。どこまでも足の
続くかぎりは……」
彼はほとんど叱りつけるように僕の言葉を中断した。
「じゃな....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
らそれが教えて頂けなければ、教室へはいっている必要はありません。もしもっと御話が
続くのなら、僕は今から体操場へ行きます。」
こう云って、その生徒は、一生懸命に....
「或る女」より 著者:有島武郎
て来た。
しかもその最後から、涼しい色合いのインバネスを羽織《はお》った木部が
続くのを感づいて、葉子の心臓は思わずはっと処女の血を盛《も》ったようにときめいた....
「或る女」より 著者:有島武郎
豆腐屋の娘だった。つや(彼女の名はつやといった)は階子段《はしごだん》下の玄関に
続く六畳の茶の間から始めて、その隣の床の間付きの十二畳、それから十二畳と廊下を隔....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
逼《せま》っていた。蝦夷富士《えぞふじ》といわれるマッカリヌプリの麓《ふもと》に
続く胆振《いぶり》の大草原を、日本海から内浦湾《うちうらわん》に吹きぬける西風が....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
であった。 しかし札幌にまだ一つ足らないものがある、それはほかでもない。生命の
続く限りの男らしい活動である。二週日にして予は札幌を去った。札幌を去って小樽《お....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
葉のように小さく互い互いからかけ隔たって、心細い弱々しそうな姿を、涯もなく露領に
続く海原のここかしこに漂わせている。三里の余も離れた陸地は高い山々の半腹から上だ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
られる。湿潤をもたらすような遊星が、湿潤な星座に会合するとその結果として永い雨が
続く。乾燥な遊星が暑い星座に集まれば甚だしい乾燥期が来る。これは日常の経験からよ....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
ドゥニパー湾の水は、照り
続く八月の熱で煮え立って、総ての濁った複色の彩は影を潜め、モネーの画に見る様な、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
に不可欠の要素として役立つからである。斯うした場合には勿論地上の夫婦関係は永遠に
続くといえる。少くとも愛の生活が、相互の利益である間は、一緒に住んでいるが、或る....
「初雪」より 著者:秋田滋
ではあるまい。世のなかの営みは、自分以外の人たちには、昨日となんの変ることもなく
続くであろう。が、彼女にとってはすべてが終ってしまう。永遠に終りを告げてしまうの....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
に転落、委員長の片山前首相も落選する大事件が起きた。私はこの敗戦の責任を問われ、
続く大会では鈴木現社会党委員長と書記長を争って大敗を喫し、組織局長に格下げになっ....