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続稿
「続稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
続稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
もしてよこした。到頭岸本は八月の半ば過ぎ頃までに纏《まと》めたいと思った旅行記の
続稿を予定の三分一も書くことが出来なかった。「年を取れば取ったで複雑な恋愛の境地....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
しの庭にも沢山に咲いている。その紅い花が雨にぬれているのを眺めながら、今日もその
続稿をかきはじめると、むかしの大久保があり/\と眼のまえに浮んでくる。 いつも....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
あったのである、そうしているうちにまた次の小説が出たり引込んだりする合間を見ては
続稿の筆を執ったのだが、あんまりすんなりとは行かなかった、社中でも奨励するものも....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
ヤキから一つの歴史がはじまる」という妙な題で新潮に発表されたもの、並びに未発表の
続稿、合せて千枚ちかいものがあるだけ。この未発表の部分は未定稿で、よほど手を入れ....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
不満であった。極意についての解釈も、解ったようで解らなかった。従って「八犬伝」の
続稿も、書き進むことが出来なかった。憂鬱の日が続いたのである。 しかし間もなく....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
筆の自信も十分に出来、ちょいちょい雑文などを書くようになったが、それでも第五部の
続稿にはなかなか手がつかなかった。というのは、それに手をつけようとして、すでに書....
「大塚楠緒子」より 著者:長谷川時雨
』をお書きなすってから、作風も筆つきも殊更《ことさら》に調ってきて、『空だき』の
続稿の出るのがまたれました。が、それは女史の胸に描かれただけで、『空だき』が私の....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
伯が、わたくしの母をわざわざ横浜の手前の生麦《なまむぎ》まで訪《たず》ねられて、
続稿を、やめさせてくれまいかと頼まれたのだった。箱入り一閑張りの、細長い柱かけの....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の方で、さきに、「新・平家物語」の史蹟歩き数回を掲載したことがあります。幸いに、
続稿を待つなどといわれ、ぼくにはもとより有益な旅だし、有益以上、仕事の息ヌキにも....