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綜合
「綜合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綜合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
智的生活は反省の生活であるばかりでなく努力の生活だ。人類はここに長い経験の結果を
綜合して、相共に依拠すべき範律を作り、その範律に則って自己を生活しなければならぬ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
義は人類の本能的欲求であり、進歩の原動力である。これにたいし、統制は專制と自由を
綜合開顯せる指導精神であり、個々の自由創意を最高度に發揚するため必要最小限度の專....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
関する整備、小道具の充足、大道具の修理などが行われる。 一、大体の見当がついたら
綜合的テスト。 一、十分に見当がついたら本意気のテスト。 一、シュート。 ○古く....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
話すのか解らぬが其処此処で聞えた。中には百遍も繰返したものもあったろう。 話を
綜合すると、 今暁四時半、隣家の富田洋服店の三階の火熨斗場から発火して、一間と....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
のです」 と、ごま化した。 「さあ、そのことですが、今まで調べて分ったところを
綜合して考えてみますのに……」 と袋探偵は鼻をくすんくすんと小犬の様に鳴らし、....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
どの、敵機の高度を判定しました。王子、板橋、赤羽、道灌山の各聴音隊からの報告から
綜合算出しまして、高度五千六百メートルです」 「そうか。立川の戦闘機も、ちょっと....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
ぬが、決して一人まえの監督はできあがつていないはずである。 我々がもしも映画の
綜合するあらゆる部門にわたつて準専門家なみの研鑚を積まなければならぬとしたら、少....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
数多く、なお講演者として非常に巧妙であったことも特筆するに足るだろう。 「これを
綜合して考うれば、ファラデーは世界の生んだ最大の実験科学者なるべく、なお歳月の進....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
、こう一筋に考えたものであったが、今思うとそれは予の考違であった、茶の湯は趣味の
綜合から成立つ、活た詩的技芸であるから、其人を待って始めて、現わるるもので、記述....
「好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
せん。私の写生の仕方がいつもそうで、彼方此方から部分々々のいい処をとってはそれを
綜合するというやり方で、武子さんにも立ったり掛けたりして貰って、それを横や後ろか....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
のである。馬琴の人生観や宇宙観の批評は別問題として、『八犬伝』は馬琴の哲学諸相を
綜合具象した馬琴|宗の根本経典である。 三 『八犬伝』総括評 だ....
「女の話・花の話」より 著者:上村松園
○ 責任のある画債を少しずつ果していっておりますが、なかなか埓があきません。それに五月一日からの京都市主催の
綜合展の出品画――長いこと帝展をやすんでおりますから、その埋め合せと申すのでもあ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
いつつ、「飛んでもないお饒舌をしてしまった!」 * その晩の話を
綜合して想像すると、境遇のため泥水稼業に堕ちた可哀相な気の毒な女があって、これを....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
った。事業家としてドレほどの手腕があったかは疑問であるが、事を侶にした人の憶出を
綜合して見ると相当の策もあり腕もあったらしく、万更な講釈屋ばかりでもなかったよう....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れは信仰の統一、武力の発達の間に自然に行なわるる事であろう。 戦争は人類文明の
綜合的運用である。戦争の進歩が人類文明の進歩と歩調を一にしているのは余りに自然で....