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綬
「綬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
一度などは百軒店《ゴスチンヌイ・ドゥオール》の或る店先に立ちどまって、何か勲章の
綬のようなものを買っていたが、いったい、それをどうするつもりなのかさっぱり見当が....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
ぱ》、笛なぞを合せて、調子を揃《そろ》えながら町々を練って歩きました。赤い織色の
綬《きれ》に丸形な銀の章《しるし》を胸に光らせた人々が続々通る。巡査は剣を鳴して....
「倫敦塔」より 著者:夏目漱石
はまたとあるまい。墓碣《ぼけつ》と云い、紀念碑といい、賞牌《しょうはい》と云い、
綬賞《じゅしょう》と云いこれらが存在する限りは、空《むな》しき物質に、ありし世を....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
」 李が素直にその寄進に応じたかどうかは、伝わっていない。 朱髪児 厳
綬が治めていた太原市中の出来事である。 町の小児らが河に泳いでいると、或る物が....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
会いました。燕尾服《えんびふく》もあれば厚い粗羅紗《そらしゃ》を着た農夫もあり、
綬《じゅ》をかけた人もあれば、スラッと瘠《や》せた若い軍医もありました。すべてこ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
れが仏なら、七蔵頓死さして行衛しれぬ親にはめぐりあわせ、宮内省よりは貞順善行の緑
綬紅
綬紫
綬、あり丈の褒章頂かせ、小説家には其あわれおもしろく書かせ、祐信長春等を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
天真|爛漫《らんまん》なる時期であって、ちょうどランク伯爵が、上院議員の服装をし
綬章《じゅしょう》をつけ、あの長い鼻をして、赫々《かくかく》たる行ないをなした人....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
いる白い折り返しのえり、肩章を隠している灰色の外套、チョッキの下に見えている赤い
綬章《じゅしょう》の一端、皮の半ズボン、すみずみにNの花文字と鵞《が》の紋とのつ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
い大立て物だった。彼はよく言った。「何というりっぱな大貴族だったろう、あの青い大
綬《たいじゅ》をつけられたところは何というみごとさだったろう!」ジルノルマン氏の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ール十世のように国民軍の服をつけ、ナポレオンのようにレジオン・ドンヌール勲章の大
綬をつけていた。
彼は礼拝堂に行くことはきわめてまれであり、狩猟に行くことは決....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
の人の生命を救い危険を除くために自分の生命を賭した者に授与するはずだという。その
綬は青に黄の縁を取ったもので一等二等に区別されてあるそうな。 結核病....
「かしわばやしの夜」より 著者:宮沢賢治
きものではない。」 ふくろうの大将はへんな顔をしてしまいました。すると赤と白の
綬《じゅ》をかけたふくろうの副官が笑って云いました。 「まあ、こんやはあんまり怒....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
うことだった。 「つまり、ホテルから一歩も出てはならないというのですね」 胸に
綬をつけた白髯の老士官は、慇懃に微笑しながら、 「万全を願うならば、そうなさるに....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
もいかめしい有様であった。 定刻ともなれば、古きフロック・コートに赤白青の村長
綬章を襷掛《たすきが》けにした村長が、開会の辞をかねて一席弁じたが、その演説の要....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
今の筑前博多地方にあった奴国の王は、後漢の光武帝の時に入貢してその冊封を受け、印
綬を賜わったことが後漢書に見えている。しかるに天明年間、その博多附近の志賀島から....