»
綯交
「綯交〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綯交の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
胸から斜に取って、腰に附けた。 その上、まだある。申合わせて三人とも、青と白と
綯交ぜの糸の、あたかも片襷のごときものを、紋附の胸へ顕著に帯した。 いずれも若....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
近くなり、あの破鐘を持扱う雑作に及ばぬ。お山の草叢から、黄腹、赤背の山鱗どもを、
綯交ぜに、三筋の処を走らせ、あの踊りの足許へ、茄子畑から、にょっにょっと、蹴出す....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
け、ものを見しょうな。」 と言うかと思うと、唐突にどろどろと太鼓が鳴った。音を
綯交ぜに波打つ雷鳴る。 猫が一疋と鼬が出た。 ト無慙や、行燈の前に、仰向けに....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
フィストフェレス
これはまた迷惑千万な新手だ。
吭からと絃からと出る
声と声とが
綯交になると来ている。
吭を鳴らしてくれるなんと云うことは己には駄目だ。
耳をく....
「雁」より 著者:森鴎外
りだと云うことよ。なんだ。もう一時を過ぎている。寝よう寝よう」 真実と作為とを
綯交にした末造の言分けが、一時お上さんの嫉妬の火を消したようでも、その効果は勿論....