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網打ち
「網打ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
網打ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「とっこべとら子」より 著者:宮沢賢治
たのでしょうか。 さて、むかし、とっこべとら子は大きな川の岸に住んでいて、夜、
網打ちに行った人から魚を盗《と》ったり、買物をして町から遅く帰る人から油揚げを取....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
。ウフフフ……」 と父が笑った。 父は九歳の時に遠賀郡の芦屋で、お祖父様の夜
網打ちの艫櫓を押したというから、相当水泳が上手であったらしい。那珂川の洲口といえ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
重なり合っていたが、これは翁自身の過激な肉体的習練の結果か、又は好物の畠イジリと
網打ちの結果ではなかったろうかと思われる。 要するに健康そのもののようにガッチ....
「亀の子を握ったまま」より 著者:田中貢太郎
いた。それは、伝兵衛と云う中年の男であったが、それが初秋の比、夕飯の後で北上川の
網打ちに往って、彼方此方と網を入れてみたが、不思議に何も獲れなかった。伝兵衛は漁....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
た頃、土師臣中知といえる人、家来の檜熊の浜成竹成という両人の者を従え、この大河に
網打ちに出掛けたところ、その網に一寸八分黄金|無垢の観世音の御像が掛かって上がっ....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
、紅に彩った。 夏がくれば、私は魚籠をさげて父のあとから、ひょこひょこ歩き、投
網打ちに行った。筌をかけにも行った。釣りにも行った。五歳の折りの想い出、十歳のと....