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綴方
「綴方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綴方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが文学修業」より 著者:織田作之助
と、もともと好きだったのだろう。そういえば、たしか小学校の五年生の時にも対話風の
綴方を書いていた。彼女だとか少女だとかいう言葉が飛び出したが、それを先生は「かの....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
が、これは天性の娼婦である。 (しまった!)と、美沢は刹那に感じた。 祥子は、
綴方や童謡などを好んで、即興的につくるのに、小太郎は面倒くさがり屋で、数学や理科....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
たのであった。また先生の助手として森田正馬さんなどが、その席にいて、私は西洋語の
綴方を訊ねたりした。私はもう医科大学の二年生になろうとしており、父上が独逸から帰....
「理想の女」より 著者:坂口安吾
つくりだすために意慾する文学の正しい宿命を忘れた。 単にわが人生を複写するのは
綴方の領域にすぎぬ。そして大の男が
綴方に没頭し、面白くもない
綴方を、面白くない故....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
子目録、少年文芸辞典、一般百科辞典の使用法を、綴字科において辞書につき複数名詞の
綴方、固有名詞等を授け 第七学年農業科において農業時報、農業年鑑、農事報文、農....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ことから、いつとはなしに、彼の胸に芽生えはじめていたのである。 彼は、学校で、
綴方はいつも甲をもらった。先生に教室でそれを読み上げて貰ったりすることも稀ではな....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ひらいた眼つきには、どこかに観音さまを思わせるものさえあった。 次郎は、学校の
綴方の時間に、このごろ感じたことを何でもいいから書け、と先生に言われて、「地下に....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
いと思った。学校なんて、全然むだなもののような気がした。きのうは一日、家にいて「
綴方教室」を読了し、いろいろ考えて夜もなかなか眠られなかった。「
綴方教室」の作者....
「千代女」より 著者:太宰治
、子供ではありません。 十二の時に、柏木《かしわぎ》の叔父《おじ》さんが、私の
綴方《つづりかた》を「青い鳥」に投書して下さって、それが一等に当選し、選者の偉い....
「如是我聞」より 著者:太宰治
いたり、中耳炎を起したり、それが暗夜か。実に不可解であった。まるでこれは、れいの
綴方教室、少年文学では無かろうか。それがいつのまにやら、ひさしを借りて、母屋に、....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
も当時の文学精神がその独自性を我から抛棄していた反映がみられる。 豊田正子の「
綴方教室」が異常な好評で迎えられたのもこの時期である。随筆への傾きはこの時期更に....
「女性の書く本」より 著者:宮本百合子
て未開拓の地であった女性の世界へ次第に進出して来たのだと思える。 豊田正子の「
綴方教室」小川正子の「小島の春」などが、この波頭であった。これらの本は、文学では....
「選評」より 著者:宮本百合子
あった。 「北方のともしび」(今泉運平)は、日本の野蛮な治安維持法が、リアリズム
綴方、生活教育という今日では常識としてたれ一人疑わない方法を主張したような教員ま....
「年譜」より 著者:宮本百合子
長篇小説などを流行させているのに対して、一縷の芸術性を発揮したものと評された。「
綴方教室」や「小島の春」のような素人の文学「女子供の文章」の真実性が云われた。し....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
。 一九三九年ごろの軍需インフレーション時代、出版インフレといわれた豊田正子『
綴方教室』小川正子『小島の春』などとともに、野沢富美子という一人の少女が『煉瓦女....