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綺麗首
「綺麗首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綺麗首の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
さまの砂糖漬がお好きといわれるほどの面喰いであったところから、金に糸目をつけず、
綺麗首を揃えたのだったが、その中で契約の年期一杯に勤めたものといっては、売れ残り....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
と通った鼻筋に黒みがちの瞳《め》、江戸じゅうの遊里岡場所をあさっても、これだけの
綺麗首《きれいくび》はたくさんあるまいと思われるほど、名代の女形《おやま》が権八....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
《やまとや》の芸者お組がことの外の人気だった。 この舞台《いた》に端役ながらも
綺麗首を見せていた上方下りの嵐翫之丞という女形《おやま》、昨夜|閉《は》ねて座《....
「活人形」より 著者:泉鏡花
め身代にお前さね。「とんでもない。「うんや喜こばっし。「なぜ喜ぶの。「はて、あの
綺麗首の代りにたてば、お前死んでも浮ばれるぜ。「ええ悔しい。「悔しい事があるもの....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
西南北、どこへ風が飛ばしたやら。
ナポリへ著いて知らぬ町をぶらついているうちに、
綺麗首が銜え込んで、
死ぬる日までもあの男の骨に応える、
結構なおもてなしをした....