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綾取る
「綾取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綾取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白くれない」より 著者:夢野久作
堪へむ術もあらず。わなゝく指にて裾を紮げ、手拭もて鉢巻し、脇差の下緒にて襷十字に
綾取る間もあらせず。腕におぼえの直江志津を抜き放ち、眼の前なる青竹の矢来を戞矢々....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
傘のように咲いている、変に人慣れないような、青臭い匂いが、鼻をそそる、谷から谷を
綾取るようにして、鶯が鳴き出す、未だ溶けそうもない雪の塊まりが、鮮やかな白さを失....